本文
食品による汚れってどのくらい?
食品による汚れってどのくらい?
下表の単位(ミリグラム/リットル)は、BOD(生物化学的酸素要求量)を指標として水の汚れを示しています。
きれいな水を取り戻すために風呂桶何杯の水が必要?
※風呂桶1杯は300リットルとして計算しています。
汚れのもとを捨てた場合 | 魚が住める水にするために |
---|---|
![]() |
1.5杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
2.7杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
4.0杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
4.7杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
8.0杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
10.0杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
25.0杯で 5ミリグラム/リットル |
![]() |
330.0杯で 5ミリグラム/リットル |
下水道処理場では微生物の働きを利用してきれいな水にしています。
用語の説明
BOD(生物化学的酸素要求量)
びーおーでぃー(せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう)
BODはBiochemical Oxygen Demandの略称です。DO(溶存酸素)が十分ある中で、水中の有機物が好気性微生物により分解されるときに消費される酸素の量のことをいい、普通20℃で5日間暗所で培養したときの消費量を指します。
有機物汚染のおおよその指標になりますが、微生物によって分解されにくい有機物や、毒物による汚染の場合は測定できません。逆にアンモニアや亜硝酸が含まれている場合は微生物によって酸化されるので、測定値が高くなる場合があります。
BODが高いとDOが欠乏しやすくなり、BODが10mg/リットル以上になると悪臭の発生などが起こりやすくなります。
河川でのBODの環境基準値は類型別に定められており、「1mg/リットル以下」~「10mg/リットル以下」となっています。
DO(溶存酸素)
でぃーおー(ようぞんさんそ)
DOはDissolved Oxygenの略称で、水中に溶けている酸素の量です。
酸素の溶解度は水温、塩分、気圧等に影響され、水温が高くなると小さくなります。DOは河川や海域の自浄作用、魚類などの水生生物の生活には不可欠なものです。一般に魚介類が生存するためには3mg/リットル以上、好気性微生物が活発に活動するためには2mg/リットル以上が必要で、それ以下では嫌気性分解が起こり、悪臭物質が発生します。
河川でのDOの環境基準値は類型別に定められており、「2mg/リットル以上」~「7.5mg/リットル以上」となっています。