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高浜市の未来を人工知能でシミュレーションしてみました
日立京大ラボの開発したAI(人工知能)を活用し、高浜市の未来をシミュレーションしました
高浜市では、第7次総合計画の策定に際し、これまでは社会情勢や様々なデータをもとに、「将来は○○な社会になっていくから○○な取り組みが必要」というようにデータや経験にもとづき人間が未来の姿を推測していましたが、京都大学広井良典教授、日立京大ラボ、株式会社 日立製作所及び株式会社 日立コンサルティングと連携・協力して、日立京大ラボの開発したAI(人工知能)を活用し、高浜市の2050年の未来の姿をシミュレーションしました。
※以下に示すスライドは、株式会社 日立コンサルティング作成「総合計画策定支援業務 業務報告書(概要版)」からの抜粋です。
株式会社 日立コンサルティングに許可なく無断での使用・複製・転載・販売・改変・印刷配布することを禁止します。
全体の流れ
情報収集ステージ
高浜市では行政内部で洗いだした361 個の指標を11分野に大別し、職員プロジェクトにおいて、指標間の因果関係の符号(正の関係、負の関係)を定義するためのワークショップを行いました。
選択肢検討ステージ
これまでのデータをすべて人工知能に取り込み、シミュレーションの開始時点(2020年)から終了時点(2050年)までの各指標の時間変化を1か月単位でシミュレーションし、約2万通りのシナリオを生成し、代表的な23 個のシナリオを抽出し、それぞれの分岐のタイミングを計算した分岐図を作成、その後、分岐図にて、終了時点(2050 年)の各指標の変化が類似するものをグルーピングし、最終的に6 つのシナリオに分類しました。
戦略選択ステージ
ここでは、京都大学広井良典教授のアドバイスや職員プロジェクトにて、重視したい指標を再確認し、評価の妥当性を検討しました。
シミュレーション結果(分野別のシナリオ評価)
6パターンの未来の姿で、11分野の状況が将来どのようになっていくのかを可視化。
シミュレーション結果(分岐図と各シナリオグループの特徴)
グループ1〜グループ6までの6パターンのシナリオグループについて検討したところ、大きく悪化する大分類が少なく、向上する分野が多いうえ、自治推進分野が向上する、シナリオグループ3 と5 を目標とするシナリオグループに決定しました。また、京都大学広井良典教授の考察を参考に、「幸福度」や「高浜市に住み続けたいと思う人の割合」、「出生率」が向上する、シナリオグループ1 についても、目標とするシナリオグループとし、最終的に目標とするシナリオをグループ1・3・5に決定し、その特徴と課題を整理
シミュレーション結果(グループ1に対する分岐原因解析と提言)
グループ1でシミュレーションした未来を目指すために影響の大きいキーワードは、以下のとおりです。
シミュレーション結果(グループ3に対する分岐原因解析と提言)
グループ3でシミュレーションした未来を目指すために影響の大きいキーワードは、以下のとおりです。
シミュレーション結果(グループ5に対する分岐原因解析と提言)
グループ5でシミュレーションした未来を目指すために影響の大きいキーワードは、以下のとおりです。
総合計画策定支援業務報告書(日立京大ラボの開発したAI(人工知能)を活用した未来シミュレーションの概要) [PDFファイル/1.4MB]
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