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家庭でできる生活排水対策
川が汚れる主な原因は、家庭から出る生活排水であることをご存じでしょうか。水質汚濁は産業排水が約2割、その他が約1割に対し生活排水は残り約7割も占めているのです。家庭でできるちょっとした生活排水対策を行ってきれいな環境を保ちましょう。
家庭でできる生活排水対策のポイント
1.食べ残し、飲み残しを減らす
おいしいごはんも、食べ残しとして流してしまうと水の汚れの原因となってしまいます。食べ残しのないように適量調理する、食べ終わったあとのお皿の汚れが減るように工夫するなど、できることから取り組みましょう。
・料理は食べきれる分だけ作り、捨てることのないように心がけましょう。
・調味料やドレッシング、マヨネーズ等のかけすぎにも注意しましょう。(お皿に残った分は、水の汚れになってしまいます。)
2.「よごれのもと」を流さない工夫を
水の汚れの原因となる調理くず、お皿や器についた汚れは、なるべく流さないようにしましょう。
・流しの排水口には水きりネットをつけましょう。
・食器についた汚れは、キッチンペーパー等でふき取ってから洗うなどして、なるべく排水口へ流さない工夫をしましょう。
・油はできる限り使いきるようにしましょう。残った場合は吸収剤や新聞紙等に吸わせて可燃ごみとして捨てましょう。
3.洗濯やお風呂、トイレでの工夫
・洗剤やシャンプーは使用上の注意をよく読んで、正しい分量を使いましょう。
・紙おむつ、衛生用品などはトイレに流さないようにしましょう。
・トイレットペーパーの使い過ぎに注意しましょう。
身近なものをそのまま流すと…
コイやフナが住めるような川にするために必要な水の量
台所でこれだけ流すと | おおよその汚れ具合をBOD(※)でみると |
コイやフナが住めるようにするには300Lの浴槽で |
---|---|---|
マヨネーズ 10ml | 1,200,000mg/l | 8杯 |
てんぷら油 500ml | 1,000,000mg/l | 330杯 |
醤油 15ml | 150,000mg/l | 1.5杯 |
牛乳 200ml | 78,000mg/l | 10杯 |
味噌汁 200ml | 35,000mg/l | 4.7杯 |
※BOD(生物化学的酸素要求量)…水中の有機物が微生物によって分解されるときに消費される酸素の量をいい、河川の水質汚濁の代表的な指標。数値が大きいほど汚濁していることを示す。