本文
平成22年9月 第3日
平成22年9月定例会 本会議 第3日
平成22年9月高浜市議会定例会会議録(第3号)
- 日時 平成22年9月7日午前10時
- 場所 高浜市議事堂
議事日程
日程第1 一般質問
本日の会議に付した案件
議事日程のとおり
一般質問者氏名
1.内藤とし子議員
- 刈谷豊田総合病院高浜分院の利用について
- 児童の健全育成の拡充について
出席議員
- 1番 幸前 信雄
- 2番 杉浦 辰夫
- 3番 杉浦 敏和
- 4番 北川 広人
- 5番 鈴木 勝彦
- 6番 磯貝 正隆
- 8番 内藤 皓嗣
- 9番 神谷 ルミ
- 10番 寺田 正人
- 12番 水野 金光
- 13番 内藤 とし子
- 14番 井端 清則
- 15番 岡本 邦彦
- 16番 神谷 宏
- 17番 小嶋 克文
- 18番 小野田 由紀子
欠席議員
なし
説明のため出席した者
- 市長 吉岡 初浩
- 副市長 杉浦 幸七
- 副市長 後藤 泰正
- 教育長 岸本 和行
- 経営戦略グループリーダー 深谷 直弘
- 危機管理グループリーダー 尾崎 常次郎
- 地域協働部長 岸上 善徳
- 地域政策グループリーダー 神谷 美百合
- 地域政策グループ主幹 岡島 正明
- 財務評価グループリーダー 竹内 正夫
- 市民総合窓口センター長 加藤 元久
- 市民生活グループリーダー 芝田 啓二
- 税務グループリーダー 森野 隆
- 福祉部長 新美 龍二
- 地域福祉グループリーダー 長谷川 宜史
- 介護保険グループリーダー 篠田 彰
- 保健福祉グループリーダー 加藤 一志
- 保健福祉グループ主幹 磯村 和志
- こども未来部長 神谷 坂敏
- こども育成グループリーダー 大岡 英城
- 文化スポーツグループリーダー 山本 時雄
- 都市政策部長 小笠原 修
- 都市整備グループリーダー 平山 昌秋
- 地域産業グループリーダー 神谷 晴之
- 行政管理部長 大竹 利彰
- 人事グループリーダー 鈴木 信之
- 行政契約グループリーダー 内田 徹
- 会計管理者 川角 満乗
- 学校経営グループリーダー 中村 孝徳
- 学校経営グループ主幹 梅田 稔
職務のため出席した議会事務局職員
- 議会事務局長 松井 敏行
- 主査 杉浦 俊彦
議事の経過
議長(小野田由紀子) 皆さん、おはようございます。
本日も円滑なる議事の進行に御協力のほどお願い申し上げます。
午前10時00分開議
議長(小野田由紀子) ただいまの出席議員は全員であります。
よって、これより会議を開きます。
お諮りいたします。
本日の議事日程は、お手元に配付してあります日程表のとおり決定して御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小野田由紀子) 御異議なしと認めます。
よって、本日の議事日程は、お手元に配付してあります日程表のとおり決定いたしました。
これより本日の日程に入ります。
議長(小野田由紀子) 日程第1 一般質問を行います。
13番、内藤とし子議員。一つ、刈谷豊田総合病院高浜分院の利用について。一つ、児童の健全育成の拡充について。以上、2問についての質問を許します。
13番、内藤とし子議員。
〔13番 内藤とし子 登壇〕
13番(内藤とし子) おはようございます。
議長のお許しを得ましたので、通告に沿って2問の質問をいたします。
刈谷豊田総合病院高浜分院の利用について伺います。
高浜分院へ通って見える患者さんが、分院へ通う患者さんが減ってしまって寂しい、分院へ通う方が民営化したころから余りふえていないんではないか、民営化しても現在では以前と同じくらいに営業しているのにね、病院では何科があるのか、内科、外科、整形外科など、毎日診察をしているのか知らないので、常に病院に縁がなくて暮らしている人ほど分院の内容について知らないことが多いようで、ほかの病院へ行ってしまうみたいです、患者さんの利用がふえるよう関係諸団体に働きかけてくださいという訴えでした。
先日、担当から話を聞くと、入院患者さんはふえていますが外来患者さんは減っているとのことでした。外来患者は、市立病院の移譲時に減少してしまった患者が戻るには時間がかかると言われていますが、人口4万5,000人の高浜市民の命と健康を守る拠点として、分院の位置づけを明確にし、救急病院としての復活などの計画も明確にして、病院として運営していかなければなりません。
昨年度、患者が予定どおり来なかったからとの理由で、覚書で契約したとおり5億円の費用に足して、赤字補てんとして2億円追加の補助金を出したことは御案内のとおりです。ことしも患者さんが予定どおり来なかったからといって、追加分の費用を出すようでは、行政の怠慢といわれても仕方がありませんし、市民は納得できません。財政的にも厳しい中で、市民は重い負担に耐えて頑張っています。それを防ぐ意味からも、利用を促進していかなくてはなりません。
平成22年度当初予算では、医療法人豊田会への財政支援は3億4,245万円になっていますが、このまま推移するとどのような金額の財政支援になる見通しと考えてみえるのでしょうか、お示しください。
そこで、入院、外来がどのような推移になっているのかお尋ねします。さらに、救急車で搬送された患者さんの件数はどのような推移になっているのでしょうか、お示しください。
次に、分院として関係者が一生懸命頑張っていることは承知していますが、さきの患者さんの言うように、分院の利用がふえれば赤字補てんも軽くなると考えられますし、内科、外科ともに毎日診察をしているわけです。整形外科も月、水、金、眼科は週2回、月、水と診察をしているということです。分院に行けば、内科に行ったついでに眼科に行って診てもらえる。内科に行って足のぐあいがおかしいので、整形で足を診てもらうといったぐあいに、かけ持ちができたということなどが市立病院時代の利用者の意見だったと思いますが、今の分院ではそれが十分できません。だからこそ、高浜市として分院の周知を図り、分院の利用促進を示さなければなりませんが、どのような方策をお持ちかお尋ねします。
また、刈谷豊田総合病院が、22年度は医師5人体制で病院運営を行う予定であると言われましたが、5人体制のほうはどうなっているのでしょうか。医師は決まったのでしょうか。
刈谷豊田総合病院では、理事会をおおむね年2回、運営委員会を2カ月に1回、ほかに運営協議会を開いているとのことです。理事会には市長、運営委員会には副市長が出席しているとのことです。また、分院のことについては運営協議会があり、副市長、部長、担当者、刈谷豊田総合病院からは事務長、分院長などが集まり、分院の関係の話をしてみえると聞きました。救急医療の復活の話について、医師がいない今は無理だとしても、市民が分院に本当に安心して頼りにしてくるようになるには、救急医療を行うことが何よりも大切だと考えます。そのためには、どのようにして医師をふやすのか、どのようにして利用をふやすのか、当局のお考えをお聞かせください。
児童健全育成事業の充実について伺います。
先日、福祉文教委員会で東広島市へ放課後子どもプラン、放課後子ども教室について、視察研修を行ってきました。東広島市では、平成19年度から取り組み、全小学校37校ある中で、平成21年度の実施地域は20カ所、23小学校区、平成22年度の実施地域は25カ所、28小学校区といったぐあいでした。
放課後子ども教室の趣旨は、すべての子供を対象として、放課後や週末等に公民館等、社会教育施設及び学校の余裕教室などを利用し、安全・安心な活動拠点、居場所を設け、地域の方々の参画を得て、子供たちとともに勉強やスポーツ、文化活動、地域活動等の取り組みを推進するもので、地域住民との交流活動等の機会を提供することで、子供たちが地域社会の中で心豊かで健やかにはぐくまれる環境づくりを推進することを目的に実施されています。
学習アドバイザーに、教員Obや教職を目指す大学生のボランティアの方々に、安全管理は学習会や婦人会や老人クラブ、まち協の方々に参加してもらっているとのことでした。
文部科学省補助事業としての放課後子ども教室は、年度計画を策定し、段階的に全小学校に拡充を図っているところであるとのことで、東広島市の放課後子ども教室では、おおむね週1回というところが多く、大学が4校あることから大学生の協力も得ており、9校に大学生の協力者がいるということでした。ボランティアは1時間500円ということで、学生さんたちはまとまって乗り合わせてきてくれるので、その際の車代など交通費に充てているとのことでした。しかし、学生は時期によって来られないときもあり、後輩につなげてくれるよう話していますとのことで、ボランティアを募るのは難しい面があることを感じました。
高浜市も、シルバー人材センターの方を中心に、ボランティアを募って行うと聞いていますが、全員ボランティアで運営するのでしょうか。また、高浜市では、この9月からモデル校を決めて実施するとさきの議会で答弁してみえましたが、始めるに当たってはどのようなところに注意し、どのような実施計画で、どのような準備がされているのでしょうか。また、学校はどこで実施することになったのでしょうか。さらに、放課後居場所事業に来た子供と帰った子供の人数が違っては大変ですが、そういう面ではどのような配慮をするのか考えているのでしょうか。
西三河でも放課後子ども教室を実施している自治体があり、それぞれ努力をされております。幸田町では6校あるうちの2校で実施、体制としてはコーディネーターを教員Obが1名、1校3から4名のスタッフがおり、そのうち2名が毎日ローテーションを組んでいるそうです。月曜日から金曜日まで午後1時から1名が学校に来て、2時半から2名が学校に来る、そして6時までそれぞれ運営に協力するというものです。
知立市では、4年目になる居場所づくりですが、平成21年には最後の1つができて、7つの学区にすべてできました。毎日、月曜日から金曜日までの午後4時まで学習や自由遊びをしていますが、延長希望が出ていれば5時半まで預かることになっていて、その場合は親が迎えに来るのが決まりになっているそうです。体制は、知立市も主に教員Obのコーディネーター1名、サブコーディネーター1名、指導員が一般の方や学生13名から18名で運営していますが、実際には1校に10人から15人というものです。低学年はおおむね半分が登録していますが、中学年は3分の1ぐらい、高学年は5、6人といったところということです。
高浜市では、どのような体制で実施しようとしているのか。何人くらいの子供を居場所として預かることが可能なのか、お示しください。
長期休業日対策について伺います。
ことしも42日間の長い休みが終わりました。ことしは、吉浜地域の子供たちは、まちづくり協議会の場所を借りてお昼休みを過ごし、お昼の御飯も済ませました。来年、子供たちはもっとふえると思いますし、ぜひ児童センターでお昼の御飯を済ませることができるよう施策を進めていただきたいと考えます。
高浜市の放課後居場所づくりの休業日の質問に移ります。
居場所づくりについては、先日、学童保育の子供たちの夏休みの過ごし方について、特に、お昼時間の過ごし方について、市長初め、担当者の方と父母とが話し合った際、今の子供たちは同年の子ばかり遊んでいるが、子供たちが同年ばかりではなく、いろいろな子供や人と遊べる、またつき合えることができるようにと言ってみえましたが、そうであるならば、余計にお休みの間は安全・安心の拠点ができれば、子供たちが地域社会の中で勉強、スポーツ、文化活動、地域活動等の取り組みを推進し、異年齢のつき合いもできるようになるのではと考えます。
また、長い休みは生活リズムも崩れやすく、もとの生活に戻す場合、大変な労力がかかることもありますが、居場所があれば子供たちの生活も生活リズムが大きく崩れることはないと考えます。
現代の子供たちに欠けているのは、遊ぶ空間、遊ぶ時間、遊ぶ友達の3つの間だと言われています。しかし、学校全体でとなれば話は異なり、時間も友達も遊ぶ空間も保障されると考えます。
そこで、放課後居場所づくりの休業日について、どのような予定をお持ちかお聞かせください。
〔13番 内藤とし子 降壇〕
議長(小野田由紀子) こども未来部長。
〔こども未来部長 神谷坂敏 登壇〕
こども未来部長(神谷坂敏) おはようございます。
それでは、順番のほうが逆になりますが、内藤とし子議員の2問目、児童の健全育成の拡充について、(1)放課後子ども教室の実施についてにお答えをいたします。
放課後居場所事業は、子供たちが遊びを通して人間関係を築き、創造性や自主性、社会性などを養うことを目的に、地域の見守りの中で安心・安全な居場所を提供することを目的に実施するものであります。
本事業の実施に先立ち、市内の子育て支援活動を実施するさまざまな団体の代表者の方で構成する子育ち・子育て支援ネットワーク会議の中で、放課後居場所事業の基本的な事業内容が検討され、これに基づく具体的な事業の実施方法等を検討するため、その下部組織といたしまして放課後居場所専門部会を設置して、放課後居場所事業の検討を進めてまいりました。
放課後居場所専門部会では、小学校の教頭や校務主任、PTA代表など、子供たちの現状や地域や家庭のニーズをよく把握している立場の方で構成されておりまして、具体的な実施方法に向けて検討を行いました。その中では、本市の子供たちの現状や課題が出され、実施に向けて子供たちが主体的かつ創造的に活動するための魅力的なプログラム運営のあり方や、学校生活との調整及び参加者の安全確保についてなど、さまざまな協議がなされ、その結果、まずはモデル事業として9月より高浜小学校で放課後居場所事業を展開する運びとなりました。
まず、事業内容といたしましては、学校のある平日の放課後に、小学校児童にとって身近な場所である校庭を開放し、子供たちの自由遊びが安全に行われる環境をつくるというものであります。一昔、二昔前の子供たちにとって、異年齢の子供が集まって地域を駆け回って遊ぶ姿は、ごく自然なことでありました。しかし、今日では子供たちが多忙となり、安全に遊べる空間も少なくなるなど、近所の子供たちが寄り集まって自発的に遊ぶ機会は減ってきております。このことに対応するため、本事業では、地域の見守りのもとでのびのびと活動できる遊び場を提供するとともに、遊びのヒントを紹介する「プレイングマネジャー」を週1回程度配置しながら、子供たちが遊びに興味を持ち、自発的な活動に向かうための働きかけを行います。この役割につきましては、既に地域の中でボランティアとして、子供たちにさまざまな活動を提供している団体がございますので、それらの関係団体に依頼してまいります。
現在のところ、スポーツ指導に実績のあるNPO法人たかはまスポーツクラブや、子供を対象にした各種イベントを実施している刈谷市レクリエーション協会などの協力をいただきながら、子供たちに遊びのヒントを提供するとともに、本事業にかかわるスタッフのスキルアップのための研修なども取り入れて運営していく予定でございます。
次に、運営体制でございますが、さきに述べたプレイングマネジャーのほか、主に学校との連絡調整に当たるコーディネーターと、安全な居場所とするためのプレイングヘルパーの三者を配置することといたします。
コーディネーターは、学校と連絡調整を取りながら、授業や学校行事に支障のないプログラムを作成し、通信物などを通して事前に家庭へ周知します。また、必要なスタッフを配置したり、当日の天候などを踏まえ、学校と調整して開催の可否を決定するなどの業務も担います。また、プレイングヘルパーは、子供たちの遊び場が安全であるよう不審者等に注意を配るとともに、万が一のけがや事故の際には、応急処置や関係機関への連絡を行うこととしております。
こうした人員を配置しながら、適切に事業を実施していただくためには、学校や地域との連絡調整が不可欠でありますので、児童クラブの運営などを通して、児童を対象とした事業の実績や経験を持つ社団法人高浜市シルバー人材センターに事業委託をいたしました。シルバー人材センターでは、教員Obの方を初め、さまざまな経験や特技を持った人材を擁しておられますので、適材適所な人員配置が可能であると考えております。
続いて、今年度の事業の実施についてでございますが、高浜小学校をモデル校として、今後、全市的に事業を拡大するためのさまざまな検証をしてまいります。これは、児童数が中規模程度で、子供たちのニーズや動向について標準的なケース検討が可能であることに加え、空き教室を有し、雨天時の対応や室内での活動についても検証ができることなどにより選定をしたものでございます。
専門部会において、これらの概要を決定した後は、モデル事業を実施する高浜小学校とも協議しながら、より具体的な運営方法を検討してまいりました。
当初は、授業終了後、児童にはすぐに学校の校庭を居場所として利用してもらう予定で進めておりましたが、学校では下校時間を設け、その時間までに帰宅するよう指導しているということから、授業後は一たん家庭に帰り、荷物を置いてから居場所に再集合する形をとることといたしました。一たん自宅に戻るということで、遠方の児童の参加が少なくなる可能性がありますが、子供たちにとって校庭だけが遊び場ではなく、高浜小学校を例にとれば、春日町や沢渡町の子供たちは学校からは離れておりますが、地域には大山緑地やさわたり夢広場があり、地域で遊ぶ環境は整備されておりますので、時に公園も活用しながら事業を運営することで、子供たちが参加しやすくなり、地域の中で遊ぶ姿が根づくのではないかという考えから、地域の公園も居場所として活用することといたしました。
公園での実施につきましては、当面、月に数回程度を予定しておりますが、その際はプレイングマネジャーを配置して、外で遊ぶきっかけづくりを図ります。そのことで、ゆくゆくは子供たちが学校や公園等さまざまな場所で遊ぶことが習慣化することを期待しております。
本事業は、昨日9月6日に高浜小学校の児童及び保護者に事業実施のPrをしたところでありまして、9月14日から運営を開始いたします。モデル事業を通して、児童や保護者のニーズを把握しながら、より安全で、より魅力的な活動となるよう検証と改善に努めてまいる所存でございます。
一方で、事業を安全かつ効果的に実施するためには、多くの人の見守り等の御協力が重要となってまいります。来年度以降、全小学校区に事業を拡大することを念頭に置き、地域への周知を図るとともに、まちづくり協議会などにも理解を求めながら、活動のすそ野を広げてまいります。地域住民の温かい見守りのもとで、心豊かでたくましい子供たちがはぐくまれるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、(2)長期休業日対策についてにお答えをいたします。
本市では、長期休業日の子供たちが利用できる事業が既に実施をされております。
まず、市内4カ所に設置されている児童センターでは、18歳未満の児童が利用できる施設でありまして、火曜日を除き毎日開館しております。ここでは、来館者が施設を自由に利用できるほか、定期的にイベントも開催をしております。とりわけ、そうしたイベントは子供たちの長期休業に合わせて、簡単な調理や物づくりなどの体験等もすることができます。
次に、学校では、夏休み中の子供たちが生活のリズムを崩すことのないよう、普段の授業とは違ったプログラムや宿題のヒントを提供する教室などを開講し、登校の機会を設けております。
例えば、今年度のモデル校であります高浜小学校では、生活作文や読書感想文の書き方、ポスター制作や習字などを指導したり、理科実験やパソコンでのイラスト制作、栄養士による朝食づくり実習などのプログラムを用意し、学年別に講座を実施しました。これらの講座は、午前中の2時間にわたって開講されておりまして、夏休みが始まってからお盆休みまでの間に10日間開催をされ、全校児童数655人のところ、延べ300人以上の児童が参加をしたと伺っております。また、お盆休みに入るまでは、平日の午後は毎日プール開放が行われており、1日平均で約40人の児童が利用しているということであります。そのほかにも、クラブ活動や図書館開放なども行われておりまして、多くの児童が自分の興味のある活動を行うために学校を訪れている現状がございます。
また、地域団体においても、長期休業日の子供を対象にしたイベントなどを数多く開催をしておられます。まちづくり協議会の中には、子供を対象とした学習指導を実施しているところもありますし、さらに、おやじの会でも長期休業に合わせて、キャンプや夏祭りなどの大がかりなイベントを展開されております。
このように、長期休業日には行政や学校、地域が、子供たちのための事業を数多く実施しており、現時点では放課後居場所事業を長期休業日に実施する計画はございませんが、放課後居場所事業の趣旨は、子供たちが集い、遊びを通して生きる力を身につけることにあり、長期休業日への拡大につきましては、その必要性や地域の方々と協力して実施できる体制づくりを含めて、子育ち・子育て支援ネットワーク会議や放課後居場所専門部会で検討してまいりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げまして答弁といたします。
〔こども未来部長 神谷坂敏 降壇〕
議長(小野田由紀子) 福祉部長。
福祉部長(新美龍二) 続きまして、内藤とし子議員御質問の1問目、刈谷豊田総合病院高浜分院の利用について、お答えをさせていただきます。
まず、(1)高浜分院の利用者状況についてでございます。
既に御案内のとおり、刈谷豊田総合病院高浜分院は、高浜市立病院の移譲により、平成21年4月1日に開院いたしました。平成18年度から高浜市立病院が深刻な医師不足に陥り、病院の存続が危ぶまれるようになって以来、実に3年にわたる交渉の末、医療法人豊田会との協議がまとまり、その地域の医療を守り継続することが実現されました。
民営化後はお互いに協力をして、市民の皆さんの医療ニーズにこたえられるよう、質の高い保健・医療サービスの提供に努められているところでございます。
そこで、御質問の高浜分院の利用者の状況でございますが、まずは外来患者の推移からお答えをさせていただきます。
高浜分院へ移譲される前の平成20年度における高浜市立病院の外来延べ患者数は、年間2万3,204人であり、1日平均95.5人の利用がございました。そして、民間移譲されました平成21年度における高浜分院の外来延べ患者数は2万4,803人であり、1日平均100人の利用となり、前年度に比べて、1日平均4月5日人の患者の増となっております。しかし、今年度に入ってからの7月までの4カ月間の実績では、外来延べ患者数は8,468人にとどまり、1日平均98.5人の利用となり、前年度に比べて1日平均1月5日人の患者の減となっております。
これは、高浜市立病院の移譲時に診療体制が縮小し、多くの外来患者が市内開業医を初めとする、よその医療機関を利用されるようになったためで、一度減少した患者が戻るには、相当の時間がかかるということであります。しかし、一方で、高浜分院は今年度から協会けんぽの生活習慣病予防健診実施医療機関に指定されたことにより、市内を初めとする企業従業員の健診患者が増加傾向にあります。そこで、今後は健診患者のフォローを積極的に行い、二次健診の受診へとつなげていく方針を打ち出しておられます。
続いて、入院患者の推移でございますが、平成20年度における高浜市立病院の入院延べ患者数は、年間1万4,440人であり、1日平均39.6人の入院患者がお見えになりました。そして、平成21年度における高浜分院の入院延べ患者数は1万4,574人であり、1日平均39.9人の入院患者が見え、前年度に比べ1日平均0.3人の患者の増となりました。今年度に入ってからは、7月までの4カ月の実績になりますが、入院延べ患者数は8,343人で、1日平均68.4人で、前年度に比べて1日平均28.5人の大幅な患者の増となっております。
入院患者につきましては、高浜分院の開院時にはわずか24人にまで減っていましたが、刈総本院や東分院を初め、碧南市民病院、市立半田病院などからの転院患者を積極的に受け入れたことにより、順調に増加していると伺っております。また、今年度に入り4階フロアの32床を開棟し、総ベッド数104床で稼動するようになりましたので、現在は80人弱の患者さんが入院生活を送ってみえます。年度末には、ほぼ満床になる見込みであると伺っており、こちらのほうはほぼ計画どおりに推移しているものと思っております。
次に、高浜市内からの救急搬送先の病院の状況につきまして、お答えさせていただきます。
医療法人豊田会は、本院と分院における医療の機能分担を明確にし、救急医療、急性期医療につきましては、すべて本院で集中的に実施をしてみえます。このため、高浜分院におきましては、救急患者の受け入れを行っておりません。このような状況の中で、御質問の高浜市内から救急搬送される患者さんの搬送先をお答えいたします。
まず、平成20年度につきましては、年間延べ1,400件の救急搬送がございました。このうち、刈谷豊田総合病院本院へは871件が救急搬送されており、実に全体の62.2%を占めておりました。ほかでは、碧南市民病院が336件、24.0%、安城更生病院が144件、10月3日%であり、この3つの病院への救急搬送が全体の96.5%を占める結果となっております。また、高浜市立病院にも8件の救急搬送がございました。
続いて、平成21年度でございますが、年間1,465件の救急搬送がございました。このうち、刈谷豊田総合病院本院へは979件が救急搬送されており、全体の3分の2を上回る66.8%を占めております。ほかでは、碧南市民病院が270件、18.4%、安城更生病院が192件、13.1%であり、この3つの病院への救急搬送が全体の98.4%を占める結果となっております。
また、今年度につきましては、4月から7月までの4カ月間の集計で、512件の救急搬送がございました。このうち、刈谷豊田総合病院本院へは302件、59%、ほかでは、碧南市民病院が135件、26.4%、安城更生病院が58件、11月3日%であり、この3つの病院への救急搬送が全体の96.7%を占める結果となっております。
このように、高浜市内からの救急搬送先は、刈谷豊田総合病院本院が全体の6割を占め、そのほかには碧南市民病院、安城更生病院と続き、ほぼこの3つの病院が、高浜市からの救急患者を受け入れている状況が続いております。
続きまして、(2)高浜分院の周知及び利用促進についてお答えします。
刈谷豊田総合病院高浜分院の開院から1年5カ月が経過しましたが、先ほど申し上げましたとおり、外来患者数が思うように伸びておりません。特に、内科の外来診療につきましては、今年度から週2診ふやし、平日毎日3診体制を整えたにもかかわらず、患者数は伸びておりません。
このような状況をかんがみ、高浜分院のさらなる周知と利用促進を図るため、医療法人豊田会は、今年度から広報委員会を設置し、積極的なPrに努めてみえます。
まず、高浜分院のことをよりよく知っていただくために、「ひだまり」という広報紙を発刊されております。この広報紙は3カ月に1回の発行で、今年度は既に4月と7月に発刊されてみえます。広報紙発行の目的は、医療に関する情報や院内の催し、病院で働くスタッフのことなどを広く伝えることにより、高浜分院への理解を深め、信頼関係構築の一助となることを目的としてみえます。
第1刊では、4名の常勤医を紹介し、第2刊では、本院からの非常勤医師を紹介されております。この広報紙をごらんいただくことにより、それぞれの医師の専門が掲載されておりますので、患者の皆さんの疾患や病状により、どの医師にかかるべきかよくわかります。消化器内科の専門医、糖尿病・内分泌疾患の専門医、老年医学・認知症の専門医、腎疾患の専門医など、さまざまな疾患に対する専門医がお見えになりますので、活用していただきたいと考えております。
さらに、一週間の診療担当医師表も掲載されておりますので、かかりたい医師が何曜日に診察を行っているか一目でわかります。この広報紙は、高浜分院の受付カウンターに置いてありますので、どなたでも御自由にお持ちいただけることができるようになっております。
また、外来患者数が伸び悩む中、広く多くの市民の皆さんに、高浜分院の外来診療を知っていただくため、中央保育園西側の職員の駐車場内に、大きな外来診療の御案内という案内看板を設置されております。内科、外科、整形外科、眼科及び健診の診察時間を掲載するとともに、協会けんぽ及び高浜市の健診委託機関であることをPrされております。どの診療科がどの曜日のどの時間に診察可能なのかを、市民の皆さんにわかりやすく掲載されています。
この案内看板は、市道碧南高浜線を運転されるドライバーの目につきやすく、特にバロー高浜店の駐車場出口の正面に位置しているため、車で買い物に見えた方は必然的に目にすることになります。
次に、高浜市の対応でございますが、病院移譲後3年間は、経常損失を限度とする病院運営費補助金を支給していますことから、高浜分院の周知を積極的に推進してまいりたいと考えておりますが、民営化した以上は一民間医療機関であり、広報たかはまを初めとした公の刊行物を使い、高浜分院のみをPrすることはできません。したがいまして、がん検診を初めとする健康診査を特集する記事の中などで、他の医療機関とあわせPrを行っております。
一方で、高浜市医師会との兼ね合いもございます。開業医が行っていない総合健診や人間ドックのPrであれば特に問題はないのですが、外来診療など開業医も行っている診療内容について、高浜分院に特化したPrを行うことは大変難しい状況にあります。
このように、高浜分院の周知及び利用促進については、医師会を初めとする関係機関に配慮しつつ、高浜市としてでき得ることを今後も推進してまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) 高浜分院の利用についての再質問を行います。
昨年に比べて、ことし1日当たり1月5日人減ったというお話がありましたが、このあたりが何でこういう変化が出てきたと考えてみえるのか、まずお示しをいただきたいと思います。
それから、広報ひだまりというのを出してみえるということで、大変いいことだと思うんですが、ぜひこういう広報については、患者さんが見やすいようにという点で、ぜひ続けていただきたいと思いますが、この中で5名の医師が、22年については5名の常勤医師を配置したいということが、ことしの3月ですか、にも言われていましたが、その点ではどのようになっているのか、お示しください。
議長(小野田由紀子) 保健福祉グループ。
保健福祉G主幹(磯村和志) まず、外来の患者が減っておる理由でございますけれども、答弁の中でも申し上げましたとおり、高浜市立病院の診療体制が縮小いたしまして、多くの市立病院で抱えておりました外来患者さんが市内の開業医ですとか、あるいは市外の医療機関へ行かれるようになった。実際に診療体制を整えまして、高浜分院として外来の診察を始めたわけでございますけれども、やはり一度離れてしまった患者さんはなかなか戻ってこないという状況の中で、今、高浜分院といたしましては、外来の患者をふやす方策といたしまして、今、いろいろと分析をなさっておみえになります。
高浜市の人口の伸びが今、鈍化しておる中で、実際に患者さんがどこの医療機関にかかられてみえるのか、あるいは市内の患者さんがどの程度市外の医療機関に出られているのか、また逆に、市外の方が高浜市内の医療機関をどの程度利用されてみえるのか、そのあたりを今、分析をしておりまして、今後の外来の患者の増加につなげていきたいというように考えております。
続きまして、医療法人豊田会が発刊しておりますひだまりにつきましては、答弁で申し上げましたとおり、4月と7月に第1刊及び第2刊を発刊させていただいておりますが、今後も10月に第3刊、来年1月に第4刊を発刊する予定であると聞いております。患者さんにごらんいただくことによって、高浜分院の診療体制ですとか、催し等、御報告をさせていただければというように考えております。
それから、常勤医師の関係でございますけれども、民間移譲した際には4名おりました常勤医でございますが、昨年度中途に高浜市立病院から医療法人豊田会へ移られました常勤医2名が、開業等の理由により退職をされております。そこで急遽、東分院の副分院長を高浜分院へ異動させまして、何とか医師3名体制を構築されました。そして、ことしの4月からは、もう1人常勤の内科の医師を加えることができましたので、現在は4名体制となっております。
先ほど、議員おっしゃられましたように、当初の予定では今年度、常勤医師5名体制を構築するという予定をいたしておりましたので、現在、刈総の本院に勤務しております内科の常勤医を1名、高浜分院へ異動することを本院は御検討されておみえになります。既に、内科医御本人さんの御了承はいただいておりますが、まだ大学医局の了解はいただいておりませんので、大学医局の承認がいただけ次第、高浜分院へ異動することを考え、そして5名体制の実現ということを考えておみえになりますのでよろしくお願いをいたします。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) 5名に、近いうちに5名になるであろうというお話なんですが、赤字補てんとして2億円の補助金といいますか、出したときには22年度から5名にするということになっていましたから、それもできていないということになりますと、補助金だけはしっかりと約束どおりで、医者のほうは予定どおりにはいっていないというようなことにもなるわけですから、ぜひそこのところをきちんとやっていただきたいと思うんですが。
昨年から外来患者さんが減ったという点で、昨年よりもまたことしになって減っているという点で、今年度になってリフォームをしたり、いろいろ改善をしているわけではありませんから、ちょっとそのあたりの減っている原因というのが、私はまだ納得がいかないんですが、その点ではどのように考えてみえるんでしょうか。
議長(小野田由紀子) 保健福祉グループ。
保健福祉G主幹(磯村和志) まず、医師の関係の御質問から答弁させていただきます。
確かに、医療法人豊田会からは、移譲前に常勤医については平成21年度が4名、22年度が5名、23年度が6名を予定しておるとお聞きをしておりました。しかし、常勤医師数というのは協定書等でうたわれているものではなく、移譲前に見込まれていた医師数に達していないからといって、特に責任を問うべきものではないというように考えております。しかしながら、入院患者が順調にふえつつある現状を考慮いたしますと、医師の過重労働を避けるためにも、早期に常勤医をふやしていただくよう豊田会との運営協議会におきましても強く訴えをしております。豊田会からも年度内に常勤医5名体制を構築できるように、最善の努力を払うというように伺っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、外来の患者の関係でございますけれども、先ほど7月までの外来患者数につきまして報告をさせていただきましたが、実は昨日、8月の外来患者さんの状況を高浜分院に確認をさせていただきました。8月1カ月間の外来の患者数につきましては、延べ2,462人の外来患者さんがありまして、1日平均にいたしますと111.9人の患者さんがお見えになっております。実際に、内科、外科、また健診の患者さんが4月から7月までと比べますとふえてきております。
減った患者さんの分析でございますけれども、特に高浜分院もいろいろと検討しておるんですが、なかなかつかめない中で、強いて分院さんがおっしゃられましたのは、外科につきましては昨年度、移譲時まで高浜市立病院が一般病床を有しておりましたので、そこで入院されてみえた患者様の治療を継続的に行っていたために、外科の患者さんの数は維持できておったんですが、そういった患者さんの治療が終わったというようなことで、なかなか外科については入院もできませんので、新患の受け入れが難しい状況になっておるというようにお伺いしております。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) わかりました。それについては、先ほど質問いたしました中で、医療法人豊田会への財政支援、今年度の財政支援はどれぐらいになる見通しだと考えてみえるのか、その点をまずお示しいただきたいと思います。
それから、5人体制のほうは今年度中にはということですが、ぜひお医者さんが、民営化した際にも医者がいなければという話が大分出ましたが、それだけではありませんけれども、やっぱり一定の人数がいなければ患者さんもふえてはこないと思いますので、ぜひ5人体制のほうお願いしたいと思います。まず、その点でお願いします。
議長(小野田由紀子) 杉浦副市長。
副市長(杉浦幸七) 本年度の見通しということでございますが、これは非常に現段階で見通しを見るのは、これは高浜市が推定するわけではないわけでございまして、医療法人豊田会が推計するかということなんですが、それについては非常に難しさがあるということで、現段階では見通しておりません。
御案内のとおり、例えば9月5日の中日新聞にもございますように、まだまだ医師不足の問題、非常に厳しい新聞記事はごらんになられたと思いますが、愛知県内全232施設のうち71施設、21.4%が何らかの診療制限をするというような、また昨年に比べて厳しくなっている。特に、都心部についてそのものがかなり加速しておるというような、非常にまだまだ医療環境が厳しい状況の中で、この先を読むというのは非常に厳しさはあるわけでございますが、私ども高浜市としては、先ほど答弁しました協会けんぽの関係もありますので、私ども、市長、私、企業訪問等をするなど、健診から何とか診療につながるというような努力をするとか、お互いに分担・連携をする中で、健全経営に向けて市としてもできる部分は努力していきたい、そういうふうに考えております。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) この先、お医者さんもふやしていかなければなりませんが、そういう点でどのように努力をされるのか、どのようにふやそうと考えてみえるのか、刈谷総合任せでやっていこうと考えてみえるのか、まずその点。
それから、理事会や運営委員会に出て見える、理事会に市長が出て見えるわけです。そこで、高浜市の年間1,400ですか、この救急医療をやっていただかないと、やっぱりなかなか安心して高浜分院が高浜市民の命と健康を守るかなめにならないということは、今までの経過からも明らかですので、ぜひその点で救急業務の復活を、参加している中で話を出していただかないと、話がなかなか進まないと思いますので、その点でぜひお願いをしたいと思いますが、その点どうでしょうか。
議長(小野田由紀子) 保健福祉グループ。
保健福祉G主幹(磯村和志) では、まず医師の確保の関係でございますけれども、実際、医療法人豊田会というのは、200名近い医師を有しておりますけれども、その多くが大学の医局から派遣をされておみえになります。したがいまして、大学の医局から派遣されている医師を豊田会の判断で異動させることは、原則的には認められておりません。仮に、豊田会の判断で異動させた場合は、大学側は医師が充足されておると判断をしまして、次年度以降、十分な医師の派遣が行われなくなってしまいます。このことから、大学の医局の意向を無視した異動というのは、原則的には行われていないということになります。
では、直接、大学の医局から高浜分院へ医師を派遣していただくということが考えられるんですけれども、残念ながら高浜分院というのは、大学の医局から派遣されました医師を指導・監督するための指導医がいらっしゃいません。よって、高浜分院へ医師が派遣されるというのも非常に厳しい状況になっていると。そうなりますと、大学の医局に所属していないフリーの医師のみが異動の対象となりますので、非常に数も少なく、すぐに本院から分院へというわけにはいかないということでございます。
したがいまして、高浜分院といたしましては、独自に高浜分院に限定をした医師の募集を行いまして、ことしからお見えになっております1名の内科の常勤医でございますけれども、この高浜分院に限定した募集を行って採用になった方であるというようにお伺いしておりますので、今後も民間のドクターバンク等も活用しながら、医師の確保に努めていくということでございます。
私ども高浜市が医師を確保できるわけではありませんものですから、そこの部分につきましては、今後とも強く医療法人豊田会のほうに要請をしてまいる所存でございます。
次に、救急医療の関係でございますけれども、高浜市といたしましては、救急医療については刈谷・高浜の広域におきまして刈総さんに担っていただくという考えを持っております。高浜分院、御存じのとおり、医師が充足されていない状況で救急をやるというのは、非常に不完全な状況での救急業務になってしまいますので、それよりはむしろ本院で集約的に、より質の高い救急医療を提供していただいたほうが、市民の皆さんのためになるのではないかというように考えております。ただ、この広域の考え方が、何らかの事情で支障を来たすようになれば、これはもう高浜市で単独で救急医療を考えていかなければならないということになりますので、そのような折には、また医療法人豊田会のほうに高浜市として要望を出してまいりますのでよろしくお願いをいたします。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) なかなか救急医療についても難しいわけですが、ぜひ目標を持った提言をしていっていただいて、市民の願いを反映させていっていただきたいと思います。
それから、児童の健全育成のほうに移ります。
放課後子ども居場所部会ですか、その中で子供が一たん自宅に戻ってかばんを置いて、遊ぶ場所に戻るというお話しが出ましたが、こういう方式にしますと東広島市でもありましたが、こういう方式のところが1カ所あったんです。そうしますと、この1カ所が非常に利用が少ないということで、東広島市でもここは1週間に1回ですが、かばんを置いてくるということがネックになって少ないんですということを言われました。その点で、子供たちの地域の状況といいますか、大山公園のほうで遊ぶというときに、大山公園の近くの子供たちはそのときだけはいいけれども、ほかのときは、学校で遊ぶときはやっぱりかばんを置いてくるとなると大変だし、時間もなくなると思うんです。その点どのように考えてみえるのか、お示しください。
議長(小野田由紀子) こども未来部長。
こども未来部長(神谷坂敏) 私ども、当初は、授業が終了後にそのまま校庭のほうでという考えを持っておりました。学校のほうといろいろ調整をする中で、下校時刻というのが4時15分というのが定められておって、その居場所に参加する子なのかそうではないかという見きわめが非常に難しくなると、その4時15分の下校時刻というのが守られなくなる。これは当然、保護者のほうにもいい状況ではないということもございまして、一たん自宅へ帰ってから再集合という方法をとったわけですが、これから始まりますので、これがもとで、実際これを開始する前に高浜小学生にはアンケートをとっておるんですが、その数でいくと毎日参加したいというのが、六百三十何名の中で四十数名おみえになった。その数が非常に少ないということであれば、私ども走りながらいろいろ検討してまいりますので、また再度検討ということになると思います。よろしくお願いします。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) わかりました。ぜひこれは、4時15分に帰るということですが、遊べる時間というのは限られてきますので、家へ戻ってかばんを置いてとなると、利用する方が本当に近くの方ぐらいになってしまうんではないかという心配があります。ぜひ子供たちの状態を考えて、特にまたこの時期は運動会の練習だとか、日が短くなりますから、本当に子供たちにとっては時間が足りなくなるといいますか、時間がなくなりますから考えていただきたいと思います。
それから、長期休業日対策についてですが、学校のほうではイベントもあるし、プールもあるし、キャンプや夏休みもやっていることもあるというお話が出ましたが、そうしますとそのイベントだとかプールだとか、プールといってもお盆まで、お盆までもありませんでしたかね。キャンプにしても、そのときだけ出ればいいということになってしまいますので、ぜひこれは夏休みも子供たちの状況を聞いて、ここからここまでは休みにするけれども、ここからまた始めるからというような、状況との関係でぜひやっていただきたいと思うんです。その点でお願いします。
議長(小野田由紀子) こども未来部長。
こども未来部長(神谷坂敏) 答弁でもお話をしておりますけれども、その必要性、子供の意見を聞くというのは当然でございまして、参加されてみえるお子さんが夏休みもこういう授業に参加をしたいというようなことの意見が多いようであれば、その辺あたりは検討してまいりたいというふうに考えております。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) ぜひこういう子ども居場所事業の内容が、楽しくて毎日来たいというような内容で、ぜひ進めていっていただきたいと思います。
これで質問を終わります。
議長(小野田由紀子) 以上で、通告による質問は終了いたしました。
これより関連質問を許します。質問は、1人1問、5分以内といたします。
なお、関連質問ですので、簡潔にお願いいたします。
13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) 昨日の2番議員の質問の中で、保育所の民営化についてですが、児童センターの取り扱いについても民営化するというお話が出ました。保育園のほうは、保母さんを2年間、それまでの保母さんを残すというお話がありました。児童センターのほうはどのようにされるのか、お示しください。
議長(小野田由紀子) こども未来部長。
こども未来部長(神谷坂敏) 保育園児の4歳児、5歳児というのは、やはり保育士さんが変わるというのは、非常に影響が大きいだろうという考え方で配置をするということを考えておりますが、児童クラブ、児童センターになりますと、当然小学生ということになりますので、今のところ児童厚生員等、そのまま配置をするという考えは持っておりません。
議長(小野田由紀子) 13番、内藤とし子議員。
13番(内藤とし子) 4歳、5歳ですか、それまでの先生を残すというお話が出ましたが、やっぱり子供たちは先生が1人、2人残っても、ほかの先生たちがみんな変わってしまうということになると雰囲気も変わりますし、やっぱりかなり中の変化が、ものは言わなくても子供たちというのは敏感ですから、とてもそういう面では変化を感じると思うんです。そういう面では、ぜひ4歳、5歳と言わず、小さい子のほうにもぜひお願いをしたいと思います。民営化そのものには賛成できませんが、まず、その点でお願いしておきたいと思います。
議長(小野田由紀子) 3番、杉浦敏和議員。
3番(杉浦敏和) 昨日の1番議員の質問の行政委員会委員に対する報酬についての関連質問ですけれども、委員の任期の関係で月の中途の場合、月額報酬はどのように支払いがされていますか。ほかの市では、2名にそれぞれ月額が支払いがされていたということで、問題になったというような例もあったようですけれども。
議長(小野田由紀子) 人事グループ。
人事G(鈴木信之) 月額または年額報酬が定められております行政委員につきましては、日割り計算支給の規定が設けられております。したがいまして、委員の交代によります重複支給というのは生じないということでございます。よろしくお願いします。
議長(小野田由紀子) 3番、杉浦敏和議員。
3番(杉浦敏和) いつから、この関係は実施の予定ですか。
議長(小野田由紀子) 人事グループ。
人事G(鈴木信之) 行政委員の月額報酬への見直しにつきましては、関係委員への説明、それとその趣旨を御理解いただきながら、来年度、平成23年度から実施してまいりたいというふうに考えておりますけれども、当初予算の関係も踏まえますと、関係条例の改正をこの12月議会で上程させていただきたい、こんなふうに考えております。
議長(小野田由紀子) ほかに。
14番、井端清則議員。
14番(井端清則) ただいまの内藤議員の質問に関連をしますけれども、副市長が今後の財政支援のことで答弁されましたけれども、一定のものをつかんでいるのかいないのかです。その刈総の運営実態、特に財政支援にかかわる分野で一定のものをつかんでおって、それが発表する段階に至っていないということから、一定の金額的な内容も含めて、答弁をされなかったのかどうか。それとも全くわからないとこういう状況なのか、その点をひとつ。
議長(小野田由紀子) 杉浦副市長。
副市長(杉浦幸七) 平成22年度の医療法人豊田会として年間の収支というものは、当然出されておるわけでございますが、そしてその運営会議の中で、例えばことし8月16日の高浜分院運営協議会の中で、この4月から7月の期間損益については報告を受け、今後のあり方について議論をしておるということでございまして、8月からその先というものの収支の見直しについては、豊田会から私のほうが求めてもいませんし、そういうものは出ておりません。
議長(小野田由紀子) 14番、井端清則議員。
14番(井端清則) いずれにしましても、今のこの時期というのは、来年度の予算編成に向けて大枠的な方針を定めて、具体的な作業にも入っていくと、こういう時期にあって、この年度の補正とも絡まって新年度の予算ということも考えたときに、一定の財政的な、例えば豊田会に対する新たな追加的な財政支援が必要なのかどうかというのは、極めて財政を預かるセクションについては、神経を使うところなんです。また使わなければいけない部分だというふうに思うんです。
そのことを考えますと、4月から7月までの間は報告があったということがあっても、7月先のことについては聞いてもおらんということでは、私はちょっと財政支援との絡みの中では、非常に甘い対応をされているなというふうに思うんです。しっかりとそれは事公金の支出にかかわる問題でありますので、担当が理事会には年2回ですか、運協にも月に2回出席されているという状況があるわけですから、その場面場面を通して、またはその場面以外のところでも、かかわる立場でこの財政的な支援の問題については、やっぱりきちんと把握する。その上で、どう高浜市として対応するのかというのは、私は求められているというふうに思うんですけれども、これ今後どういう対応をしますか。そのままわかりませんと、聞こうともしませんという考えでいくのかどうか、はっきりしていただきたいと思います。
議長(小野田由紀子) 杉浦副市長。
副市長(杉浦幸七) 私どもは、当初予算に計上した見込み損益計算書に基づいて、今年度、努力してやっていただきたいというのは変わっておりませんので、現段階でそれを既にもっと財政支援をふやすとか、そういうものはもっと大きな、例えば特別な原因が出ればそういうことがあるかもしれませんけれども、現段階では医療法人豊田会には頑張っていただいて、私どもの当初予算に計上したものについて最大限に努力するし、高浜市としてもできることは努力するというのが、私はそのあり方だというふうに考えております。
議長(小野田由紀子) 14番、井端清則議員。
14番(井端清則) 端的に言って答弁していただければいいけれども、要するにこの種の問題で、新たな財政的な支援が今後必要なのかどうかというのは、やっぱり神経を使うところですので、それは聞く意思はあるのかないのか、いかがですか。
議長(小野田由紀子) 杉浦副市長。
副市長(杉浦幸七) 私ども基本的には病院の運営協議会は、定例議会前に開催することになっておりますので、ある運営状況が当初予算に私どもが計上しておるものと乖離が出てくれば、豊田会のほうに今後の見通しも含めたそういうものは要望して、豊田会から出していただくということは考えていきたいと思っています。
議長(小野田由紀子) ほかに。
12番、水野金光議員。
12番(水野金光) 内藤議員の豊田会の病院のことですが、先ほど4月から7月までの決算状況というのか、これについては報告をもらっておるというお話ですが、それは当初の当市が考えていた数字から見て、マイナスしておるのかプラスしておるのか。これについてはどうですか。
議長(小野田由紀子) 保健福祉グループ。
保健福祉G主幹(磯村和志) 豊田会から前回の運営協議会で出されました損益計算書を拝見させていただきますと、豊田会がつくっておりました当初の予算と比較いたしまして、この4カ月間で経常損益ベースでございますが、2,800万円ほど悪化しておるという状況でありますので、今後健診の患者さんがかなり秋口からふえてまいりますので、そちらで何とか取り返す努力をしていただきたいということをお願いしておる状況でございます。
議長(小野田由紀子) 12番、水野金光議員。
12番(水野金光) 今、数字で2,800万ほど悪化しておると、当初の予定よりもということであれば、今後よほど改善しない限り、21年度と同じように追加の、例えば補てんということが発生する危険性がもう既に高いと思うんです。2,800万、これは当初の数字よりも悪化しているということですから。ということであれば、当然、当市としても早めにそういった対策を強く申し入れることを含めてやっていくべきだと思うんですけれども、その際、先ほど今年度の予定が、医師5名というのが当初の計画にあったということで、これは社会的な状況いろいろなことがあってですが、豊田会としては予定どおりそれが配置できなかったことも、これは豊田会側の責任になると思うんです。
そういう点では、赤字補てん、結果的にマイナスしたからすべて高浜でということが当然あってはならないし、そうならないような取り組みも今から要請すべきだと思うんですけれども、その際、万が一トータルで赤字になったという際には、そういう当初の予定の医師が配置できなかった豊田側の責任もきちんと合わせて、補てんについても調整するというようなことは、結果的に最悪のケースですよ。これを起こらないようにすることがまず第一ですが、もし起こった場合に、医師配置が遅れたということについての責任を、やっぱり豊田会側に求める考えがあるかどうか、これについて。
議長(小野田由紀子) 保健福祉グループ。
保健福祉G主幹(磯村和志) 高浜市からの医療法人豊田会への財政支援でございますけれども、協定書の第7条に規定をされておりまして、支援の額、期間等は別紙に詳細にまとめられております。したがいまして、移譲時に豊田会が作成をいたしました見込み損益計算書どおりの運営になっていない、あるいは医師が計画どおりに配置されていないという理由で、豊田会に対して損失の一部を負担しろということは、現段階では考えてはおりません。
事実、病院機能を100%発揮することができなかった昨年度についても、企業努力により高浜市立病院が医師不足に陥った当時の損失額は、実際下回っております。地域医療を守り、医療を継続するために高浜市は豊田会と協定を結び、お互い協力をして病院の運営に努めておるわけでございますので、結果は一朝一夕に出るものではないと考えておりますので、もう少し長い目で見守っていただきたいと存じます。
議長(小野田由紀子) 12番、水野金光議員。
12番(水野金光) 3年間については、結果すべて赤字は当市が持つという協定そのものに大きな問題があるということです。やはりきちんと予定した医師を配置する努力も含めて、豊田会側にその責任を求めていかなければ、3年間については安心して経営できると、豊田会側は、ということは赤字はすべて高浜が持つという内容であっては、これは市民の皆さんが納得できる説明はできないと思いますので、これは今後赤字を発生させないためのさまざまな取り組みを要求することと合わせて、そういった責任については、何らかのものを求めていくということはやっていくべきだということを指摘しておきます。
以上です。
議長(小野田由紀子) ほかに。
杉浦副市長。
副市長(杉浦幸七) やはり地域医療を守り、医療を継続するためには、高浜市は豊田会と協定を結んでおるわけでございまして、お互いに協力して病院運営に努めてもおります。そうしたことで、やはり先ほど担当が申し上げましたように、もう少し長い目で見守っていただくというのが、そもそも論だと思っていますのでよろしくお願いします。
議長(小野田由紀子) ほかに関連質問もないようですので、以上で関連質問は終了いたしました。
議長(小野田由紀子) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
再開は、9月9日午前10時であります。
本日は、これをもって散会といたします。長時間、御協力ありがとうございました。
午前11時23分散会