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本文

平成21年12月 第5日

平成21年12月高浜市議会定例会会議録(第5号)

  • 日時 平成21年12月21日午前10時
  • 場所 高浜市議事堂

議事日程

日程第1

  • 議案第73号 高浜市国民健康保険税条例の一部改正について
  • 議案第74号 高浜市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
  • 議案第75号 愛知県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県後期高齢者医療広域連合規約の変更について
  • 議案第76号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について
  • 議案第77号 高浜市事務分掌条例の一部改正について
  • 議案第78号 組織構造改革に伴う関係条例の整備について
  • 議案第79号 愛知県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県市町村職員退職手当組合規約の変更について
  • 議案第80号 高浜市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について
  • 議案第81号 調停申立て等について
  • 議案第82号 高浜市介護保険・介護予防の総合的な実施及び推進に関する条例の一部改正について
  • 議案第83号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第8回)
  • 議案第84号 平成21年度高浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回)
  • 議案第85号 平成21年度高浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第1回)
  • 議案第86号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第2回)
  • 議案第87号 平成21年度高浜市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回)
  • 議案第88号 平成21年度高浜市水道事業会計補正予算(第1回)
  • 議案第89号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第9回)
  • 議案第90号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第3回)
  • 陳情第7号 社会保障の施策拡充についての陳情
  • 陳情第8号 社会保障の施策拡充についての陳情
  • 陳情第9号 市町村管理栄養士設置に関する陳情
  • 陳情第10号 商工会を中心とした地域商工業振興に対する支援体制の拡充についての陳情
  • 陳情第11号 高浜市商工会事業活動支援についての陳情

日程第2

 議案第91号 高浜市議会委員会条例の一部改正について

日程第3

 議案第92号 高浜市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正について

日程第4

 決議案第1号 市議会議員辞職勧告決議

本日の会議に付した案件

 議事日程のとおり

出席議員

  • 1番 幸前 信雄
  • 2番 杉浦 辰夫
  • 3番 杉浦 敏和
  • 4番 北川 広人
  • 5番 鈴木 勝彦
  • 6番 磯貝 正隆
  • 8番 内藤 皓嗣
  • 9番 神谷 ルミ
  • 10番 寺田 正人
  • 12番 水野 金光
  • 13番 内藤 とし子
  • 14番 井端 清則
  • 15番 岡本 邦彦
  • 16番 神谷 宏
  • 17番 小嶋 克文
  • 18番 小野田 由紀子

欠席議員

 7番 杉浦 康之

説明のため出席した者

  • 市長 吉岡 初浩
  • 副市長 杉浦 幸七
  • 副市長 後藤 泰正
  • 教育長 岸本 和行
  • 地域協働部長 大竹 利彰
  • 生活安全グループリーダー 尾崎 常次郎
  • 地域政策グループリーダー 神谷 美百合
  • 文化スポーツグループリーダー兼定額給付金グループリーダー 時津 祐介
  • 市民総合窓口センター長 松井 敏行
  • 市民窓口グループリーダー 加藤 元久
  • 市民生活グループリーダー 芝田 啓二
  • 税務グループリーダー 神谷 坂敏
  • 福祉部長 新美 龍二
  • 介護保険グループリーダー 篠田 彰
  • 保健福祉グループリーダー 長谷川 宜史
  • 保健福祉グループ主幹 磯村 和志
  • こども未来部長 前川 進
  • 子育て施設グループリーダー 加藤 一志
  • こども育成グループリーダー 大岡 英城
  • 都市政策部長 小笠原 修
  • 計画管理グループリーダー 深谷 直弘
  • 都市整備グループリーダー 山本 時雄
  • 上下水道グループリーダー 竹内 定
  • 行政管理部長 岸上 善徳
  • 人事グループリーダー 鈴木 信之
  • 文書管理グループリーダー 内田 徹
  • 財務経理グループリーダー 鈴木 好二
  • 契約検査グループリーダー 稲垣 弘志
  • 会計管理者 神谷 清久
  • 学校経営グループリーダー 中村 孝徳
  • 監査委員事務局長 鵜殿 巌

職務のため出席した議会事務局職員

  • 議会事務局長 川角 満乗
  • 主査 杉浦 俊彦

議事の経過

議長(磯貝正隆) 皆さん、おはようございます。
 本日も円滑なる議事の進行に御協力のほどよろしくお願い申し上げます。

午前10時00分開議
議長(磯貝正隆) ただいまの出席議員は16名であります。よって、これより会議を開きます。
 お諮りいたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付してあります日程表のとおり決定して御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 御異議なしと認めます。よって、本日の議事日程は、お手元に配付してあります日程表のとおり決定をいたしました。
 これより本日の日程に入ります。

議長(磯貝正隆) 日程第1 常任委員会の付託案件を議題とし、付託案件について、各委員長の審査結果の報告を求めます。
 総務建設委員長、水野金光議員。
 12番、水野金光議員。
〔総務建設委員長 水野金光 登壇〕
総務建設委員長(水野金光) おはようございます。
 御指名をいただきましたので、総務建設委員会の御報告を申し上げます。
 去る12月14日午前10時より、委員全員と市長初め関係職員出席のもと、付託された議案13件、陳情3件について審査しましたので、その経過の概要と結果について御報告申し上げます。
 議案第73号 高浜市国民健康保険税条例の一部改正について、委員より、この条例の改正に伴う影響金額はとの質問に、今回の改正につきましては、いずれも今後行われる申告や土地の売買に伴うものですので、影響額としては把握できていないとの答弁でした。
 次に、議案第74号 高浜市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について、質疑ありませんでした。
 次に、議案第75号 愛知県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県後期高齢者医療広域連合規約の変更について、質疑ありませんでした。
 次に、議案第76号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について、質疑ありませんでした。
 次に、議案第77号 高浜市事務分掌条例の一部改正について、委員より、市長直轄の事務が6項目ありますが、これを選んだ基準はとの問いに、市長直轄組織に危機管理など6項目を選んだ理由については、新たな行政課題に対応するべき内容をこの市長直轄組織にしています。例えば、災害や大規模な事件、こういった市民の生命に重大な影響を生じるような緊急事態が発生した場合に、全市を挙げて迅速かつ総合的に対応する体制を整える必要があります。また、産業振興施策についても、強化を目的に市長直轄としていますと答弁。
 ほかに、こども未来部に観光に関する業務が移管されましたけど、理解できない面があるがとの質問に、部の名称がこども未来部になっておりますけれども、この部署は生涯学習分野を携わっており、文化スポーツグループをこども未来部に移しました。観光についても、現在の文化スポーツグループの所管事項になっていますので、グループの異動に伴いまして一緒に異動しましたと答弁しました。
 ほかに、委員より、今回の組織改革は、市長の直轄グループと部制との違いについての質問に、部長が中に入らない分、迅速に対応できるという違いを挙げていましたが、それですと現在の部制は迅速な対応という点ではできないというように聞こえ、この際、部制をなくしたらどうかということに発展しかねないが、高浜市の場合、これまで部制を敷いていることによる弊害があるとは思っていないこともあり、今回の市長直轄を取り入れる明確な意義というものが見当たらないことから、具体的違いを改めて聞きたいとの質問に、特に緊急事態、市民の生命や財産に影響を及ぼすような緊急事態に迅速な対応が必要なときに、各部の部長同士ですとなかなか思いが伝わりにくいところがあるが、市長の直轄組織ですと、上位の者が下部の者にという形で迅速に対応できる。例えば、危機感について防災面だけでなく、いわゆる保健の面、あるいはそれ以外の緊急的な危機管理が必要なとき、それらは部をまたぐ可能性があるというので、そういうときの対応は市長直轄で部長をすべて網羅しながら事業を展開するということが求められることから、市長直轄というグループでそれぞれ対応しようという考え方でありますと答弁しました。
 さらに、今の説明では、現在の部制が組織的にさしたる問題がないにもかかわらず、今回の直轄制をしいたという意義が今の答弁を聞いても明確にならないので、これまで直轄制の体制があったらよかったというような事例はあるかとの質問に、直接的な問題になるようなケースはありませんでしたが、現在のいわゆる社会情勢、そういったものを見たときに、雇用とか新たな財源の確保などをスピーディーに対処するためと、もう一方で危機管理においても、いつ大きな災害、とりわけ東海地震だとか東南海地震、そういったものが起きるかわからない、あわせて新型インフルエンザがそのときに同時に起きたらどうなるんだというような、非常に危機管理の面でも多様化した対応の仕方というものが求められるようになってきております。経営戦略のほうでは、都市整備面、いわゆる社会環境基盤、インフラ整備の部分もありますし、それからコミュニティビジネスという新しい政策課題も出ております。これらは、部をまたいでできるだけ早く対処、対応しなければならないことから、市長直轄制を導入しましたと答弁しました。
 さらに、今挙げたような事例は、直轄グループにしなくても現行の体制で十分対応できると考える。例えば、台風のときにも防災体制をしいて市長をトップに体系づけられた体制が確立されていますし、インフルエンザ対策でも、あるいは企業誘致のことについても、現行体制で十分なし得る体制にあると考える。むしろ心配するのは、直轄グループ制をとることによって偏った権力の集中、あるいは強化につながっていく心配のほうが大きいと考える。部制から直轄に変わることによるチェック機能の低下や行政内部の密室化ということを心配するが、このことについて行政内部でどのように考えているかとの質問に、いろいろ心配していただいているが、市長みずからが市民に対して情報を開示しようということが信念ですので、心配するような心配はありませんので御理解を願いたいとの答弁でした。
 次に、議案第78号 組織構造改革に伴う関係条例の整備について、質疑ありませんでした。
 次に、議案第79号 愛知県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県市町村職員退職手当組合規約の変更について、委員より、退職手当組合について説明を求めたのに対し、この退職手当組合は小さな市町村が独自に職員退職金を準備することができないことから、愛知県退職手当組合を組織し、高浜市を含む県内の市町村、特別地方公共団体が、現在60ほどの団体が組織してこの組合をつくっていますと答弁しました。
 団塊の世代の大量退職に伴い、この組合の積立金の財源は大丈夫かとの質問に、財政状況は基金で426億円ほど持っており、当面、財政的に問題ある状況ではないと聞いていますと答弁しました。
 次に、議案第83号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第8回)について、委員より、コンビニ収納手数料の追加補正が組まれているが、最初に想定したより利用数が多いようだが、収納率向上につながっているのかとの質問に、当初想定件数7,000件でしたが、既に6,389件取り扱いをしていることから、今回8,000件分を追加補正しています。今回のコンビニ収納開始は、納税者の利便性向上が主な目的で、お尋ねの収納率については、国民健康保険税については納期限内の納付で収納率は上がっておりますが、他の税目につきましては集める率は下がっておるというような状況ですと答弁しました。
 次に、商工費の中小企業の支援事業で、高浜市の信用保証料の補助金が計上されているが、平成20年度の決算は4,700万円ほどで、平成21年度の予算は2,200万円と半分近くに減っているが、それで足りるかとの質問に、平成20年度は原油原材料高の対策資金の30万円がありましたが、今年度はそれがありませんので、件数的にはほぼ昨年と同様に組んでおりますと答弁。
 委員より、衛生費のごみ処理リサイクル推進費とごみ処理と環境衛生費が減になっている理由についてはとの質問に、ごみ処理リサイクル推進費の衣浦衛生組合の負担金につきましては、し尿処理やごみ処理に係る薬剤費の使用実績が減少したのと、衛生費の減は衣浦斎園の待合棟の改修工事の請負残による減額によるものですと答弁しました。
 次に、都市計画総務事業の都市情報窓口閲覧システムの内容はとの質問に、都市情報窓口閲覧システムについては、市の窓口に検索用パソコンを置き、そこで都市計画情報、いわゆる都市施設を含め用途地域とか区域区分の情報を提供するもので、もう一方の市の公式ホームページは市計画総括図を閲覧できるようにするものですと答弁しました。
 次に、三州瓦屋根工事奨励補助金は、かわら地場産業の支援ということで、市の予算だけで計上されていますが、国や県からの補助金はないのかとの質問に、国も県もあり、国の補助については市民が直接、国のほうに請求する形になっています。限度額は、キロ7万円ということになっています。県については、市が補助しましたものにつきましては1kw最高5,000円、上限2万円ということになっていますと答弁した。
 次に、議案第84号 平成21年度高浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回)、議案第85号 平成21年度高浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第1回)、議案第87号 平成21年度高浜市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回)、議案第88号 平成21年度高浜市水道事業会計補正予算(第1回)、議案第89号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第9回)の6議案については、質疑ありませんでした。
 次に、陳情第7号 社会保障の施策拡充についての陳情について、委員より、この陳情はあれもこれもの感じで、負担の公平性を配慮しなくてはいけないという意味で反対との意見。ほかに、後期高齢者の問題で低所得者層には改善もあり、特別集めるから普通集めるへの選択の制度もできており、廃止せよとの怒りの声が広がっているとは思えないので反対との意見。
 ほかに賛成意見として、あれもこれも非常に大事な要望で、とりわけ国保の改善について、これまで以上に一般会計からの繰入金を要望しています。調べてみますと、愛知県下35市ある中で、一般会計からの繰入額が一番少ないのが高浜市であり、国保税は高いほうから9番目と上位に属することから滞納者がふえている。健全な国保の会計にしていくべきで、後期高齢者医療制度の廃止についても、参議院では廃止法案そのものを可決していることもあり、このような要請を高浜市議会から上げていくべきだという立場から賛成意見がありました。
 次に、陳情第10号 商工会を中心とした地域商工業振興に対する支援体制の拡充についての陳情について、委員から、地域経済の活性化の観点から、適正な価格による地元中小企業者、とりわけ商工会員を優先した受注機会の確保ということが挙げられていることは、商工会に属さない業者との公平の観点から、採択に趣旨採択を加えてほしいとの意見。
 ほかに、商工会を初め地元の企業の支援は当然ですが、財政が厳しい折、これ以上は難しいので、本陳情は趣旨採択との意見。
 ほかに、賛成意見として、地元の産業振興、商工の振興がなければ税収の見込みも上がってきませんので、支援体制の拡充を推進する施策になると思いますので賛成との意見がありました。
 次に、陳情第11号 高浜市商工会事業活動支援についての陳情について、委員より、陳情10号と同様に、この陳情につきましても趣旨採択を採択に加えていただきたい。特に、商工業者の商工会加入促進について、新たに進出してくる事業者に対して高浜市商工会への加入を条例で義務づけるという、この条項については賛同しかねますので、趣旨採択でお願いしたいとの意見がありました。
 ほかに委員より、半田市で商業の振興条例というものが、先日、条例化されました。もっと商工の方が頑張っている高浜市商工会というものを結成されている趣旨にのっとって、積極的に高浜市商工会と地元の商工を育てるべきであって、商工産業振興条例というものの制定に議会としても後押しするためにも、この陳情に賛成との意見がありました。ほかに、この陳情の企業誘致条例に基づく奨励金交付の要件が中小零細企業についてはそぐわない問題点があり、趣旨採択との意見がありました。
 次に、採決の結果を申し上げます。
 議案第73号、議案第74号、議案第75号、議案第76号の4議案は、いずれも挙手全員により原案可決されました。
 次に、議案第77号、議案第78号は、挙手多数により原案可決されました。
 次に議案第79号、議案第83号、議案第84号、議案第85号、議案第87号、議案第88号、議案第89号の7議案については、いずれも挙手全員により原案可決されました。
 次に、陳情第7号は、挙手少数により不採択となりました。
 次に、陳情第10号及び陳情第11号は、いずれも挙手多数により趣旨採択となりました。
 以上が、総務建設委員会に付託された案件に対する審査過程の概要と結果であります。
 なお、詳細につきましては、議会事務局に委員会記録がありますのでごらんください。
 以上で報告を終わります。
〔総務建設委員長 水野金光 降壇〕
議長(磯貝正隆) ただいまの総務建設委員長の報告に対する質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 質疑もないようですので、次に福祉文教委員長、杉浦辰夫議員。
 2番、杉浦辰夫議員。
〔福祉文教委員長 杉浦辰夫 登壇〕
福祉文教委員長(杉浦辰夫) おはようございます。
 御指名をいただきましたので、福祉文教委員会の御報告をさせていただきます。
 去る12月15日午前10時より、委員多数と市長初め開係職員出席のもと、付託された議案7件と陳情2件について審査を行いましたので、その経過の概要と結果について御報告申し上げます。
 議案第80号 高浜市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について、質疑はありませんでした。
 議案第81号 調停申立て等について、委員より、この年の看護職員で不採用になったのは何名ぐらいかとの問いに、平成10年の採用試験は、合格者は11名と確認できているが、受験者数が何名かは確認できていない。なお、文書の保存年限は5年との答弁でした。また、不採用になった理由はわからないが、何か大きな非があったかの問いに、当時の高浜市看護職員採用試験に関する細かい資料は残ってはないが、作文試験、面接試験及び適性試験が実施されており、総合的に判断された結果であると思われ、高浜市立病院が求める看護職員でなかったということであろうかと思われるとの答弁でした。
 また、客観的な判断できないままで、資料がなくて調停に出せるのかの問いに、ことしの10月27日に弁護士による納付相談において、お母様に対して、市立病院の採用試験に合格しなかったことと今回の看護修学資金の返還に関することは全く異なる事案であるということを説明させていただき、納得していただいております。また、このままでは平行線をたどり、解決に至ることが見込まれていないことも説明させていただき、今回、裁判所の調停委員会の仲介による話し合いによる調停と、調停に応じられなかった場合には判決による解決を図る訴訟という方法を進める考えであることもお伝えさせていただいているとの答弁でした。また、修学資金の返還に関しては、この方だけではなく、過去において24名の方が全額返還されており、条例上、採用されなかった場合、あるいは高浜市立病院に就職をされなかった場合、過去の24名の方々は一括して返還をしていただいておりますとの答弁でした。
 他の委員より、修学資金の貸与というのは必ず採用するという名目の中でやられておるわけではないと理解しておるが、それでよろしいですかとの問いに、御指摘のとおりであるとの答弁でした。また、債権条例の関係で言うと、今後もこのような議案が上がってくる可能性があると思うが、法的な部分の中できちんと処理をしていただいていくというのが正しいという気がするが、そのような考え方でよいか。また、その債権管理条例に基づいてのこういう調停の申し立てとか提訴とかいう部分に関してはどうかの問いに、債権条例にのっとった手続で対応するとの答弁でした。
 他の委員より、高浜市立病院に本来勤務したいけれども、勤務できなかったという方がこの24名のうちに何名ぐらいお見えになったかの問いに、24名の全額返済者の方ですが、実際にその後どうされたかは十分に把握はできておりませんとの答弁でした。
 議案第82号 高浜市介護保険・介護予防の総合的な実施及び推進に関する条例の一部改正について、質疑はありませんでした。
 議案第83号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第8回)、委員より、主要新規事業の防災活動事業の全国瞬時警報システム整備工事費で、事業目的の津波や地震などの大規模災害や武力攻撃災害が発生した場合に、通信衛星を利用し国から情報を受信し、どのように活用するかの問いに、伝達手段としては、広報車とかサイレン、あんぴメール、インターネット、それから電話、テレビ、ラジオといった媒体を使って伝達をしていきたいとの答弁でした。
 また、地域医療振興事業で、先ほどの調停申し立てに当たり、補正予算として民事調停申立事務弁護士謝礼などを計上しているが、その内容を教えていただきたいとの問いに、民事調停申立事務弁護士謝礼37万3,000円の内訳は、顧問弁護士への着手金が24万円、3回分の往復の出張費が13万3,000円計上しておりますとの答弁でした。
 また、全国瞬時警報システムの関係で、こういう方向で進めていくものがあるのか、今後の活用方法についての問いに、瞬時に住民の方に伝えていくという部分では、現状対応が難しい部分もあるのかなということで、災害時の情報伝達システムの検討プロジェクトを設けて検討を進めていき、同報系のシステム、メール関係のシステムなどの方策について検討、勉強を進めておりますが、いずれにしてもかなり大きな予算もかかるとの答弁でした。
 他の委員より、新型インフルエンザ予防接種低所得者等費用助成金3,155万円が計上されておりますが、優先接種対象者はどのような方かの問いに、医療従事者、妊婦さん、基礎疾患のある方、1歳から高校生に相当する年齢の方、あと65歳以上の高齢者という方が優先接種の対象者との答弁でした。また、周知を知らないまま過ぎてインフルエンザを受けられない方、漏れの方についてはどのような対応をされるかの問いに、今回の新型インフルエンザワクチンの接種は、法的接種でなくて任意接種ですので、接種を希望される方が受けられるとの答弁でした。
 他の委員より、高浜市の未来を描く市民会議のアドバイザーが5人から6人を予定しているとありましたが、推薦による募集ですとか公募で行ったと聞いていますが、推薦による枠をどのような選定で行われたのかの問いに、各分科会ごとに所管するグループから推薦をさせていただき、アドバイザーが載っていないところはこれから検討させていただくとの答弁でした。また、総勢何人ぐらいになるかの問いに、市民の方では90名ぐらいですが、まだこれからふえていくと考えておりますとの答弁でした。また、今後のスケジュールについての問いに、第2回から第3回ぐらいは全体方式で、その後、分科会に分かれてアドバイザーの方の御意見を聞きながら随時催していくとの答弁でした。
 次に、要保護及び準要保護児童生徒修学援助費の要保護及び準要保護児・者とはどのようなものかの問いに、要保護者は生活保護法の第6条第2項に規定する保護を必要とする状態にある者を言い、準要保護者とは生活保護法に基づく保護の停止あるいは廃止の措置を受けた者、市民税・個人事業税・固定資産税・国民年金保険料・国保税の減免を受けた者、それと児童扶養手当の支給がされた者等を指しておりますとの答弁でした。また、増加の人数がわかればの問いに、当初予算の積算当時と比較して、小学校で33名、中学校で20名ほど増加しているとの答弁でした。
 議案第86号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第2回)、質疑はありませんでした。
 議案第89号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第9回)、質疑はありませんでした。
 議案第90号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第3回)、質疑はありませんでした。
 陳情第8号 社会保障の施策拡充についての陳情、委員より、介護保険については、当市の第4期介護保険料は、従前6段階の所得段階であったものを、住民税世帯課税の方のうち、本人非課税で課税年金収入が80万円以下の方の保険料率を1.0から0.85に引き下げる等により9段階制となっており、また、住民税世帯非課税で、課税年金収入が80万円以下の方の保険料率は、第3期介護保険料設定の際に保険料率が0.75から0.5に引き下げられており、低所得者対策は制度の枠組みの中で既に講じられており、他市では行っていない対応を講じており、この陳情には反対との意見。
 他の委員より、妊婦健診の助成金を拡充してくださいとあるが、既に今14回助成しており、十分ではないかと思い、反対との意見。
 他の委員より、行政サービス制限条例は導入しないでくださいとなっておりますが、当然、行政サービスはある程度の制限は必要だと思い、これには反対との意見。
 他の委員より、介護保険などについて、9段階で本当にふやしたかという全体の水準に合ってるかというと、それだけでは言えないかと思い、この陳情には賛成との意見。
 陳情第9号 市町村管理栄養士設置に関する陳情、委員より、高浜市では既に正規職員の管理栄養士が次世代育成にかかわる部門に配置をされ、広報等でもいろいろPrされ、この管理栄養士と保健福祉グループの保健師が連携をとりながら栄養相談を実施するなど、生活習慣病の予防にもかかわり、本市の場合には既に管理栄養士が配置されており、この陳情には反対との意見。
 他の委員より、健康な生活を送っていくためには、管理栄養士の役割が大きいわけですが、高浜市の場合は既に基準を満たしていて充足率は達成していると伺っており、反対との意見。
 他の委員より、いろんな部門で管理栄養士がいて、お互いに連携をとっていくというのが大変いいことだと思い、賛成との意見。
 次に、採決の結果について申し上げます。
 議案第80号、挙手全員により原案可決。
 議案第81号、挙手多数により原案可決。
 議案第82号、議案第83号及び議案第86号、議案第89号、議案第90号、いずれも挙手全員により原案可決。
 陳情第8号、陳情第9号、挙手少数により不採択。
 以上が、福祉文教委員会に付託された案件に対する審査の経過の概要と結果であります。
 なお、詳細につきましては、議会事務局に委員会記録がありますのでごらんください。
〔福祉文教委員長 杉浦辰夫 降壇〕
議長(磯貝正隆) ただいまの福祉文教委員長の報告に対する質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 質疑もないようですので、委員長報告並びに質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 14番、井端清則議員。
〔14番 井端清則 登壇〕
14番(井端清則) 議案第77号 高浜市事務分掌条例の一部改正について、議案第78号 組織構造改革に伴う関係条例の整備について及び後ほど追加日程される予定の議案91号 高浜市議会委員会条例の一部改正について、関連上、一括して反対の立場から、日本共産党市議団を代表して討論いたします。
議長(磯貝正隆) 井端議員、第91号についてははずしてください。お願いします。
14番(井端清則) 議案第77号、78号について、反対の立場から、日本共産党市議団を代表して討論いたします。
 議案第77号の条例改正に伴って78号の改正に及んでいることから、議案第77号について討論いたします。
 本件は、政策目標の達成を目指すための体制づくりを目的に、当市のまちづくり等の行政課題を担当する経営戦略グループとインフルエンザや地震災害などの危機管理を担当する危機管理グループを新たに市長直轄グループとして設置し、業務の迅速化を図りたいと提案されたものであります。
 しかしながら、次の点で問題があると考えます。
 現組織体制のもとで何が問題、支障があるのかという点では、まちづくりなどの行政課題やインフルエンザや地震災害などの危機管理を現組織体制のもとでこなせないのか。こなせないとすれば、組織上の問題としてどのようなことがあるのかとの質問には、当局は組織上の問題はないと答えております。また、迅速な対応に現組織体制と新たな市長直轄体制とではどれだけの違いがあるのかとの質問にも、当局からは具体的で明確な内容は示されませんでした。
 このことから、今回新たに市長直轄グループを設置しなくても、本件の目的とするものは現組織体制で十分対応できるものと考えるものであります。あわせて、当市よりも人口の多い近隣市においても、当市と同様の部制度のもとで分掌事務に当たっており、市長直轄体制を設置している例も聞きませんし、前市長のマニフェストの実行、推進を見ても、現組織体制で実施を図っていることも考えますと、本件による条例改正は不要と考えます。
 いま一つは、新たな市長直轄グループの設置は新たな問題が生じないかという点では、市長直轄制のもとで組織内部のいびつで偏った権力の集中、強化をもたらすこと、また、行政内部のチェック機能の低下、後退をもたらすこと、さらには行政の密室化につながることが心配をされます。この点での指摘にも、その心配を払拭するだけの手だては明確に示されず、不十分でありました。
 例えば、チェック機能の点では、市長は、「チェック機能を多重化すれば、物事がミスなく進むかというと、そういうものではない。むしろ多くの部を持つ中で一番重要な問題点が埋もれることを心配している」などと答えておりますが、より複眼で物事を見ることができ、判断ミスも少なくする上では、1人よりも2人体制のほうが有効でありますし、3人寄れば文殊の知恵という言葉もありますように、チェック機能の多重化は、適切な運営が果たされれば、ミスを少なくするためにプラスに作用する体制であります。したがって、新たな市長直轄グループの設置によって新たな問題を生むことが心配されるよりも、よりリスクの少ない現組織体制で分掌事務を遂行することのほうが賢明だと考えるものであります。
 よって、本件に賛成することはできません。
 以上であります。
〔14番 井端清則 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、4番、北川広人議員。
〔4番 北川広人 登壇〕
4番(北川広人) 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告に従い、議案第77号 高浜市事務分掌条例の一部改正について及び議案第78号 組織構造改革に伴う関係条例の整備についてを、関連上一括して、市政クラブを代表し、賛成の立場で討論をさせていただきます。
 高浜市では、平成17年3月に高浜市構造改革推進検討委員会より提出された報告書、「高浜市の構造改革-持続可能な自立した基礎自治体を目指して-」を受け、平成17年度を構造改革元年と位置づけ、「財政力の強化」、「職員力の強化」、「住民力の強化」をキーワードとして、組織構造改革、アウトソーシング戦略、地域内分権の推進、受益と負担の改革、人事・給与制度の改革の5本柱の改革をスタートさせました。
 特に、この中の組織構造改革では、新たなる行政課題に対する挑戦と市民の視線に立った組織を構築することを基本に、新たな組織体制でのスタートとなりました。その主なねらいは、市民主体の地域づくりを強力に推進するために、企画政策部門を取り込んだ地域協働部の新設や市民の利便性を追求するための市民総合窓口センターの新設及びワンストップサービスの実施、トップマネジメントの強化を目指すための2人副市長制の導入、効率的な事務処理を目指すための課及び課長職の廃止とグループ制の導入等であります。
 構造改革に着手してから4年半が過ぎ、地域内分権の推進により、全小学校区でまちづくり協議会が設立され、新しいローカルガバナンスシステムが本格的に動き出したほか、アウトソーシング戦略により、民の力を最大限に活用するための指定管理者制度の導入・拡大など、持続可能な自立した基礎自治体の確立と新たな公共空間の形成に向けて邁進してきたと思います。
 そして、この9月より吉岡市長体制となり、吉岡市長が選挙中からずっと言い続けてきた「改革の流れはとめません」という公約どおりに、これまで積み重ねてきた改革をさらにステップアップさせるため、また、高浜市の「アシタのチカラ」を築いていくためのローカルマニフェストを着実に、かつスピーディーに実行するための体制を整備するための今回の組織構造改革と理解するところであります。
 特に、行うべき仕事に合わせて組織を構築するという考え方に立ち、ローカルマニフェストに掲げた29項目の政策目標を実行、達成するための組織再編は早急に行うべきと考えます。その点では、平成22年1月1日からの施行は非常に評価するものであります。また、業務のより効率的な執行体制は、市民窓口アンケートや組織運営実態調査の意見を参考に改善すべき点は改善し、市民にわかりやすい形としていくというもので賛同できます。この改革は、吉岡市長の「アシタのチカラ」となる高浜市の根っこをつくるという信念のもと、市長を初め職員が一丸となり、スピードと責任を持って市民目線で考え、さらなる改革を推進していただきたいと思います。
 反対意見には、市長直轄グループに対しての問題、明確なる答弁がなかった等の意見がありましたが、問題がないから改革をしない、これは改革の意に反するものであると思います。問題があるから改革するというのでは既に遅い、そのように私は考えるものであります。
 また、チェック機能の低下、ミスの増加等リスクがあるのではないかという意見もございましたが、その部分に関しましては当然のこと、現在でも人数の問題、そういった問題ではなく、チェック機能もしっかりと維持し、あるいは向上させ、そしてミスなど絶対にないようなその組織体系がつくられているものだというふうに信じておりますし、それがさらにしっかりとされることを望むものでございます。
 最後になりますが、市民に混乱を与えないためにも、この組織改革はしっかりと情報公開していただきますことをお願い申し上げて、賛成討論とさせていただきます。
〔4番 北川広人 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、13番、内藤とし子議員。
〔13番 内藤とし子 登壇〕
13番(内藤とし子) 議長のお許しを得ましたので、議案第81号 看護職員修学資金の調停申立て等についての、日本共産党市議団を代表して反対討論を行います。
 この案件は、高浜市立病院で働くことを目的に、平成8年4月から平成11年3月まで修学資金の貸与を受けた女性が、平成10年10月に行われた採用試験で採用されなかったことに端を発する問題であります。
 高浜市の看護職員修学資金貸付制度は、市立病院の看護職員を確保するため、修学資金を貸与しますから高浜市立病院に来てくださいという制度であります。
 今回の女性が採用試験で採用されなかったのは、よほどの事情があるのではないかと考え、総括質疑と福祉文教委員会で不採用の理由を再三ただいましたところ、不採用は総合的評価で決めた、試験に関する資料は処分して手元にないのでわからないとの答弁で、高浜市立病院に来てほしくて資金を貸し付けておきながら、採用を断るという異例中の異例な不採用を決めた理由が明確になりませんでした。
 そこで、これまで修学資金を貸し付けた関連の実績を確認しましたところ、これまで高浜市が修学資金を貸与したのは103人いたそうでありますが、そのうち高浜市が採用を断ったのはただ1人、この女性だけであることが判明いたしました。
 福祉文教委員会では、修学資金を24人が返却したと言われましたが、24人全員が他市の病院に就職するなど、自己都合で本人が高浜への就職を断った人であり、今回の事例と全く逆のケースであります。なお、他市では、看護師の修学資金は市が雇用を断った場合、返還しなくてよいという事例もあると聞いています。
 このような状況から見まして、この議案が修学資金の返還を求める調停になっていることから、今回の調停の中心点は、修学資金を返済しなければならなくなった高浜市職員への不採用の理由がこの女性の側に主な原因があることを客観的明らかにすることが求められますが、この女性は平成11年4月に正看護師の資格を取得していることからも、高浜市がこの女性を不採用にした理由の客観的正当性はこれまでに明確になったとは言えません。もとより、調停を否定するものではありませんが、この件に関してはいま一度原点に立ち返り、高浜市が不採用にした理由の客観的正当性を明確にして、調停できちっと主張できるよう準備して改めて議案を提出するよう求めて、反対討論といたします。
〔13番 内藤とし子 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、1番、幸前信雄議員。
〔1番 幸前信雄 登壇〕
1番(幸前信雄) 議長のお許しをいただきましたので、議案第81号 調停申立て等についてを、賛成の立場で討論させていただきます。
 今回、この議案が提案された背景として、高浜市債権管理条例が施行され、市の債権として私の知る限り初めての調停という手段に訴えて、市の財産を守るために出された議案です。
 市の財産という言葉を使いましたが、これは市民の皆さんからいただいた貴重な税金です。言葉を変えれば、市の財産は市民の財産に当たるものと考えております。
 今回、調停申立ての対象となる議案の内容は、看護職員修学資金の返還を求めているものであり、高浜市立病院の看護職員として採用されなければ返還の義務が発生することを理解された上で、看護職員修学資金を借りておられたことが、結果説明を聞いてよくわかります。
 事実、説明の中で、看護職員修学資金を借りて、高浜市立病院の看護職員として採用されずに返還に応じられなかった方が24名見えるとの説明もありましたし、今回の調停の対象となられている方も、一度は分割で返還に応じられているとの事実もございます。
 また、調停というのは、一般的には種々の紛争解決に当たり、第三者が紛争当事者間をあっせん仲介して、当事者が互いに譲り合うことにより合意に達するように努め、その結果、争いを解決させることを目的とした行為を言います。国家機関などが調停に当たり、法定の手続により処理し、当事者が利用できるように設置したのが調停制度であります。お互いの言い分を客観的に判断いただくための行為であり、この行為を否定してしまうと、日本が法治国家であることを否定することになってしまうのではないでしょうか。
 さきの一般質問でも、債権管理条例について質問させていただきました。その中で、まじめに働き、きちんと納税や支払い義務を行っている市民の方々に納得していただくためにも、今回の調停申立ては必要であると考えています。
 最後になりますが、高浜市債権管理条例が制定されて、この種の事例が幾つか出ることが十分に予想されますが、市当局におかれましては、市民の財産を守るという意識に立って活動いただくことをお願いしまして、賛成討論とさせていただきます。
〔1番 幸前信雄 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、1番、幸前信雄議員。
〔1番 幸前信雄 登壇〕
1番(幸前信雄) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告いたしました陳情第7号、8号の社会保障の施策拡充についての陳情に対して、市政クラブを代表して、反対の立場で討論させていただきます。
 まず、この陳情に対しては、福祉文教委員会において、4番議員が反対答弁したとおりであり、一例を挙げますと、介護保険に関する陳情内容では、当市の第4期介護保険料は、6段階の所得階層であったものを、住民税世帯課税の方のうち、本人非課税で課税年金収入が80万円以下の方の保険料率を1.0から0.85に引き下げる等、9段階制となっております。また、住民税世帯課税で、課税年金収入が80万円以下の保険料率は、第3期介護保険料設定の際に、保険料率が0.75から0.5に引き下げられており、低所得者対策は制度の枠組みの中で既に講じられております。また、要介護認定の見直しにつきましても、高浜市独自の調査の手引を本人、家族に交付し、介護保険制度施行当初から2部複写の調査票に活用等、他市では行っていない対策を講じております。
 社会保障制度については、制度を継続していくことが一番の使命であると考えております。介護・福祉・医療など社会保障制度においては、若年者には社会保障に関する負担が受益を上回り、高齢期にはその逆で、受益が負担を上回る制度として運用されております。このように、年齢に従った受益と負担の関係がはっきりしている制度であると言えます。
 現在、介護・医療・福祉など社会保障制度を支えている世代の方が高齢化し、受益を受けるようになったときに、制度しての運用ができなくなってしまうような制度であれば、だれが一体負担することを受け入れていくでしょうか。
 ヨーロッパ等、特に北欧では、社会保障制度が充実しているとの情報がよく聞かれますが、社会保障制度を充実させるため、日本に比べて現役世代から日本以上に負担している事実もあります。逆にアメリカでは、負担が少ないかわりに社会保障制度の充実が見られません。
 これは、それぞれの国民が、受益と負担の考え方に基づいて制度を運用している結果であり、社会保障制度を充実させるためには相応の負担が求められますし、負担を少なくすれば社会保障制度の充実を実現することはできません。
 今回の陳情内容は、非現実的としか思えない無責任な内容であり、制度の運用を考えて提案されているものとは思えません。冒頭で申しましたとおり、高浜市では制度を持続できるぎりぎりの範囲で内容の充実を図っているにもかかわらず、耳ざわりのよい要求ばかりを並べた今回の陳情につきましては反対とさせていただきます。
〔1番 幸前信雄 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、13番、内藤とし子議員。
〔13番 内藤とし子 登壇〕
13番(内藤とし子) 議長のお許しを得ましたので、陳情第7号、第8号 社会保障の施策拡充についての陳情を一括して賛成討論をさせていただきます。
 この陳情は、どちらもあいち自治体キャランバン実行委員会代表徳田 秋さんが提出したもので、高齢者の問題や国保の問題、介護保険の問題、子育て支援の問題など、社会保障の施策を拡充してくださいという陳情です。後期高齢者の問題では、反対の怒りの声は広がっていないとの意見もありましたが、ことしの3月29日現在、廃止、見直しの署名が1,000万人、不服審査が1万人を超え、意見書が667件、この後ふえているということが中央社会保障推進協議会でわかっています。
 さらに、後期高齢者医療制度の保険料については、保険料の改定は2年ごとに行われ、来年4月は制度の見直し時期となりますが、この改定で2009年度に比べて、全国平均で約13.8%増加すると発表しました。今回の手直しは、医療費の伸びが当初試算より大きく伸びたためで、長妻
昭厚労相は9日の参院予算委員会で、来年度は全国平均で約12%上昇の見込みと答弁してから10日しかたっていません。発表するたびに改定額の試算が上昇しています。
 新政権が言う軽減措置を講じても、平均的な厚生年金を受け取る単身世帯で、約、年1万円、夫婦世帯で1万2,000円超の値上げになるとの試算もあります。
 混乱が起こるという意見もありますが、山で道に迷ったと思ったらすぐに戻れというのが鉄則で、戻らなかったら遭難するんであったら一刻も早く廃止し、元の制度に戻すのが一番です。
 日本共産党は、後期高齢者医療制度をすぐに廃止し、老人保健制度に戻すよう求めています。老人保健制度に戻すのに伴う国保の財政負担などは、国の責任で補てんします。高齢者医療の財政を悪化させた原因は、国庫負担の削減で、1983年に45%だったのが2007年には37%まで落ち込み、後期高齢者医療制度の導入で、2008年には35%とさらに下がっています。
 日本共産党は、老人保健制度に戻した上で、75歳以上の人の医療費を無料にすることを目指しています。国保への国庫負担をふやし、国保保険料の負担を軽減します。
 介護保険では、従前6段階の所得段階であったものが9段階になって、課税年金収入が80万円以下の方の保険料率は0.75から0.5に引き下げられたという意見もありましたが、それでも負担は高く、年金収入ゼロという方や1万円、2万円しかないという方もおられるわけです。さらに、課税のある同居家族がいる場合、保険料は1段階上がるわけで、その方たちは小さくなって暮らしてみえます。だからこそ、低所得者の保険料、利用料の独自の減免制度を創設してくださいという陳情であると考えます。
 障がい者問題で言えば、サービスを受けたから応益負担を払うという発想自体が問題で、障がい者は障がいに合ったサービスを受けて初めて人として動くことができる、働くことができるのですから、応益負担を払うということが問題であります。
 あれもこれも要望があるが、財源がないという意見もありましたが、5兆円に上る軍事費や大企業・大資産家への応分の負担という聖域にメスを入れれば、財源を生み出すことは可能です。民主党が掲げる高速道路無料化に係る1兆3,000億円があれば、高齢者と子どもの医療費を国の制度として無料にすることができます。
 以上、意見を述べまして賛成討論といたします。
〔13番 内藤とし子 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、3番、杉浦敏和議員。
〔3番 杉浦敏和 登壇〕
3番(杉浦敏和) 議長のお許しをいただきましたので、陳情第9号 市町村管理栄養士設置に関する陳情に対し、市政クラブを代表して、反対の立場で討論させていただきます。
 この陳情では、住民の健康問題が複雑かつ多様化している現代社会において、生活習慣病予防や介護予防、食育の推進が喫緊の課題となっているということで、4項目の要望の内容が出されております。
 しかし、高浜市では、既に正規職員の管理栄養士が次世代育成にかかわる部門に配置され、カワラッキーを用いた食育推進活動など、非常に熱心な取り組みが行われています。その内容については広報にも掲載されておりますので、周知されているところであります。
 また、この管理栄養士と保健福祉グループの保健師が連携をとりながら栄養相談を実施するなど、生活習慣病の予防にもかかわっています。
 以上のように、本市の場合は既に管理栄養士が配置され、陳情書記載の課題が改善されていることから、この陳情には反対をいたします。
〔3番 杉浦敏和 降壇〕
議長(磯貝正隆) 以上をもって、討論は終結をいたしました。
 暫時休憩をいたします。再開は11時10分。
午前10時58分休憩

午前11時08分再開
議長(磯貝正隆) それでは、おそろいですので、休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより採決をいたします。
 議案第73号 高浜市国民健康保険税条例の一部改正について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第73号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第74号 高浜市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第74号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第75号 愛知県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県後期高齢者医療広域連合規約の変更について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第75号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第76号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第76号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第77号 高浜市事務分掌条例の一部改正について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、議案第77号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第78号 組織構造改革に伴う関係条例の整備について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、議案第78号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第79号 愛知県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の減少及び愛知県市町村職員退職手当組合規約の変更について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第79号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第80号 高浜市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について、福祉文教委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第80号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第81号 調停申立て等について、福祉文教委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、議案第81号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第82号 高浜市介護保険・介護予防の総合的な実施及び推進に関する条例の一部改正について、福祉文教委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第82号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第83号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第8回)について、各常任委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第83号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第84号 平成21年度高浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回)について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第84号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第85号 平成21年度高浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第1回)について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第85号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第86号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第2回)について、福祉文教委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第86号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第87号 平成21年度高浜市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回)について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第87号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第88号 平成21年度高浜市水道事業会計補正予算(第1回)について、総務建設委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第88号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第89号 平成21年度高浜市一般会計補正予算(第9回)について、各常任委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第89号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第90号 平成21年度高浜市介護保険特別会計補正予算(第3回)について、福祉文教委員長の報告のとおり、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第90号は原案のとおり可決されました。
 お諮りをいたします。
 陳情第10号、陳情第11号の審査の過程におきまして、趣旨採択という御意見がございましたので、採決に当たり、趣旨採択を入れて採決をしていきたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 御異議なしと認めます。よって、陳情第10号、陳情第11号の採決に当たり、趣旨採択を入れて採決をしていきますので、よろしくお願いをいたします。
 陳情第7号 社会保障の施策拡充についての陳情について、総務建設委員長の報告は不採択でありますが、採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、陳情第7号は不採択とすることに決定をいたしました。
 次に、陳情第8号 社会保障の施策拡充についての陳情について、福祉文教委員長の報告は不採択でありますが、採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、陳情第8号は不採択とすることに決定をいたしました。
 次に、陳情第9号 市町村管理栄養士設置に関する陳情について、福祉文教委員長の報告は不採択でありますが、採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、陳情第9号は不採択とすることに決定をいたしました。
 次に、陳情第10号 商工会を中心とした地域商工業振興に対する支援体制の拡充についての陳情について、総務建設委員長の報告は趣旨採択でありますが、採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立少数であります。
 次に、趣旨採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、陳情第10号は趣旨採択とすることに決定をいたしました。
 次に、陳情第11号 高浜市商工会事業活動支援についての陳情について、総務建設委員長の報告は趣旨採択でありますが、採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立少数であります。
 次に、趣旨採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、陳情第11号は趣旨採択とすることに決定をいたしました。

議長(磯貝正隆) 日程第2 議案第91号 高浜市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。
 提出者より提案理由の説明を求めます。
 8番、内藤皓嗣議員。
〔8番 内藤皓嗣 登壇〕
8番(内藤皓嗣) 御指名をいただきましたので、議案第91号 高浜市議会委員会条例の一部改正について、提案理由の説明を申し上げます。
 本案は、行政組織の改革に伴い、各常任委員会の所管について所要の規定の整備を行うものであります。
 改正内容は、第2条第1号に規定される総務建設委員会の所管に「経営戦略グループの所管に属すること」を加えるとともに、同条第2号に規定される福祉文教委員会の所管に「危機管理グループの所管に属すること」を加えるものであります。
 なお、この条例は平成22年1月1日から施行することといたしております。
 以上でございます。
〔8番 内藤皓嗣 降壇〕
議長(磯貝正隆) これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 質疑もないようですので、これにて質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 討論もないようですので、これにて討論を終結いたします。
 これより採決をいたします。
 議案第91号 高浜市議会委員会条例の一部改正について、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立多数であります。よって、議案第91号は原案のとおり可決されました。

議長(磯貝正隆) 日程第3 議案第92号 高浜市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 提出者より提案理由の説明を求めます。
 8番、内藤皓嗣議員。
〔8番 内藤皓嗣 登壇〕
8番(内藤皓嗣) 御指名をいただきましたので、議案第92号 高浜市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正について、提案理由の説明を申し上げます。
 本案は、現下の社会経済情勢にかんがみ、議会みずからが自発的に政務調査費を10%減額することについて暫定処置を講ずるためのものであります。
 改正内容は、附則第2項を加え、条例第3条第1項の規定の適用については、平成22年4月1日から平成23年3月31日までの間に限り、同項中「月額1万5,000円」とあるのは「月額1万3,500円」とするものであります。
 なお、この条例は平成22年4月1日から施行することとしております。
 以上でございます。
〔8番 内藤皓嗣 降壇〕
議長(磯貝正隆) これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 質疑もないようですので、これにて質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 討論もないようですので、これにて討論を終結いたします。
 これより採決をいたします。
 議案第92号 高浜市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正について、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、議案第92号は原案のとおり可決されました。

議長(磯貝正隆) 日程第4 決議案第1号 市議会議員辞職勧告決議についてを議題といたします。
 提出者より提案理由の説明を求めます。
 8番、内藤皓嗣議員。
〔8番 内藤皓嗣 登壇〕
8番(内藤皓嗣) 市議会議員辞職勧告決議(案)について説明をさせていただきます。
 杉浦康之議員は、平成21年11月24日に無免許運転による道路交通法違反で現行犯逮捕されました。また、これ以前にも無免許運転に原因する有印私文書偽造及び同行使で書類送検されていることが、新聞等の報道で判明いたしました。
 無免許運転による逮捕という杉浦議員の行為は決してあってはならないことで、市民の皆さんの議会への信頼に対する裏切りであることが、議会として改めて市民の皆さんに多大なる御迷惑をおかけしましたことに深くおわび申し上げる次第であります。
 議会といたしましては、杉浦議員が各派会議等に出席して、このたびの行為について事実確認、弁明、そして今後の対応をどうされるかを話す機会を設定いたしましたが、一度も出席されることもなく、また、質問書を送付し回答を求めたにもかかわらず、十分な回答がありませんでした。
 このような杉浦議員の行為は、有権者から選ばれた議員としての責任を放棄しているものと考え、全議員一致で、議会としての毅然たる態度、意思を示すために、議員辞職勧告決議をするものであります。
 以上、提案理由の説明を申し上げ、市議会議員辞職勧告決議案を朗読し提案にかえさせていただきます。
 市議会議員辞職勧告決議(案)。
 杉浦康之議員は、平成21年11月24日、無免許運転による道路交通法違反で現行犯逮捕された。
 あわせて、本年10月には、無免許運転に原因する有印私文書偽造及び同行使の容疑で書類送検されていることが今回判明した。
 かかる行為は、市民の負託に応えるべき市議会議員において、自らの行動は厳しく律することはもとより、率先して規範を示す立場から、断じて許されない行為である。
 また、市民からの高浜市議会への信頼を著しく失墜させたものであり、議会人としての職責と社会に与える影響を考え合わせれば、まことに遺憾のきわみである。
 よって、本市議会は、杉浦康之議員が今回の一連の行為の重大さを真摯に受け止め、直ちに市議会議員を辞職することを勧告する。
 以上、決議する。
 平成21年12月21日。高浜市議会。
 以上であります。本日出席の全議員各位の御賛同をお願いいたします。
〔8番 内藤皓嗣 降壇〕
議長(磯貝正隆) これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) 質疑もないようですので、これにて質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
 4番、北川広人議員。
〔4番 北川広人 登壇〕
4番(北川広人) 議長のお許しをいただきましたので、決議案第1号 市議会議員辞職勧告決議に対しまして、市政クラブを代表して賛成の立場で討論をさせていただきます。
 今回の事件は、市議会議員が11月に道路交通法違反により逮捕されたこと、それに先立つ10月に無免許運転が原因の有印私文書偽造と同行使の疑いで書類送検されたことであります。
 この件については、我々議員も、この市議会議員の行為が関連法令及び政治倫理に反しており、市民の皆さんの信頼を著しく裏切ってしまったことと真摯に受けとめなければならないと思います。そして、みずからの行動を厳しく律し、規範を示す立場から、断じて許すべきではないと思います。本日御出席の議員全員が、この決議案の提案に賛成している中での私のこの賛成討論は、市民の代表である議員として市民の声を代弁するものであり、市民の気持ちであると思っていただきたいと考えるものであります。
 まず、この市議会議員が行ったことは紛れもない犯罪であり、断じて許されるものではないということであります。これは、罪の量刑の問題ではなく、市議会議員だからというものでもないと考えます。罪を犯したという事実が問題であるのです。
 また、新聞等マスコミ報道によれば、3年前から無免許という状態で、無免許運転を繰り返していたということでありますし、10月に書類送検されてからも無免許運転をしての11月の逮捕ということは、全く反省をしていないとしか考えられないもので、あきれて物も言えないという話を市民から多数聞いております。市役所にも苦情の電話がかかってきておりますし、インターネットではさまざまなサイトで取り上げられ、あるサイトには300件もの非難の口コミがあったと聞き及んでおります。議長を初め我々議員や市役所関係者の方々にも、市民からたくさんの苦情が寄せられていることも聞いております。
 これらの苦情のそのほとんどが、高浜市議会が議会として、この市議会議員に辞職を勧告し、本人が早くに市議会議員を辞職すべきだというものであります。また、その苦情の中には、8月の高浜市議会議員補欠選挙で推薦をいただいた方々、また、この議員に投票をされた市民の方々に対しても、目立つ裏切りだとの声もあります。さらには、議員の報酬は税金で賄われている。こんな議員のために税金を使うことは許さないとの声もあります。つまり、この事件に対する反省を議員辞職という行動で示せというものばかりだと言っても過言ではないと考えております。
 一方、議員としての立場で言わせていただくと、この事件発覚後の本人の言動は、市民に対するばかりではなく、議会に対しても反省というものを全く感じられないと思っているのは私だけではないのではないでしょうか。
 以上のように、市民の声を我々議員がしっかりと受けとめ、この決議を全会一致で可決し、本人が議員辞職し、反省するという行動に結びつけていくようにしなければならないと思います。さらに、この機会をもって、政治倫理条例や議会基本条例の制定に向けての勉強会の立ち上げ等を提案し、賛成の討論とさせていただきます。
〔4番 北川広人 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
 17番、小嶋克文議員。
〔17番 小嶋克文 登壇〕
17番(小嶋克文) ただいま、議長から御指名をいただきましたので、市議会議員辞職勧告決議に賛成の立場から討論をさせていただきます。
 杉浦康之議員の今回の無免許運転容疑による現行犯逮捕までの一連の行為は、まことに遺憾であります。特に、無免許運転を隠すため親族の名をかたった有印私文書偽造及び同行使の容疑は、議員としてはもちろんのこと、一人間としても到底許されるべきことではありません。
 今回の行為は、高浜市議会の信頼を著しく失墜させたばかりでなく、市民に対してどれだけの失望と怒りを招いたかはかり知れません。今、杉浦康之議員がとるべき唯一の行動は、直ちに市議会議員の職を辞し、市民に対して信頼の回復に努めるべきであります。
 以上、述べたとおり、高浜市議会公明党を代表いたしまして、市議会議員辞職勧告決議に賛成をいたします。
〔17番 小嶋克文 降壇〕
議長(磯貝正隆) 次に、反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
 9番、神谷ルミ議員。
〔9番 神谷ルミ 登壇〕
9番(神谷ルミ) 御本人がお見えにならないので、少しトーンを下げての賛成討論となりますが。
 議員辞職勧告決議案のとおり、不祥事行為が明々白々である杉浦康之議員に対して、市議会議員の職を辞されることを勧告することは、高浜市議会議員全員の総意の決議であります。
 議員辞職勧告決議は議決されても、法的根拠はないので、勧告に従わなくても法律上は問題ないとされています。しかし、交通法規という社会のルールが守れないで違反を繰り返す議員に、高浜市の子供たちの大切な未来を私は託すことができない。法令を遵守できない人が、議員として私たちが安心して暮らせるように制定する条例の提案、審議、決定にかかわる資格はない。翻って、有権者に選ばれた議員であると自負があるなら、直ちに議員の職を辞されることが失われた信頼を回復する第一歩であると考える。
 今回は、議員全員の総意で議員辞職勧告決議をもって、杉浦康之議員の不祥事行為の責任のあり方を高浜市民の皆さんに公にお示しすることができました。今後は、杉浦康之議員が一刻も早く議員辞職という形で責任をとられることを、高浜市議会だけでなく、高浜市民の皆さんとともに注目していくことができます。法の精神が「罪を憎んで人を憎まず」と言うのなら、私たちは杉浦康之議員が犯した罪を忘れてはいけません。
 以上、賛成討論を終わります。
〔9番 神谷ルミ 降壇〕
議長(磯貝正隆) 反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
 14番、井端清則議員。
〔14番 井端清則 登壇〕
14番(井端清則) 本件に賛成の立場から、日本共産党高浜市議団を代表して討論いたします。
 決議案にありますように、杉浦康之議員は、11月24日、無免許運転による道路交通法違反で現行犯逮捕されました。また、10月には、無免許運転に原因する有印私文書偽造及び同行使の容疑で書類送検されていることも今日判明いたしました。
 このことから、この間、市議会は、議会運営委員会及び各派会議を随時開催して、その対応を協議してきたところであります。
 そして、杉浦康之議員に対して、議長名による登庁通知、会議への出席招状、さらに新聞等で報道されております事実確認や現在の考え方などについての質問書を提出してまいりました。
 しかしながら、本人からは議会への出席招状には「一身上の都合」による理由を記した会議欠席届が提出され、質問書には「無免許運転は事実」と回答するにとどまっております。議員として、市民の信頼を裏切ったはかり知れない責任を重く受けとめ、みずから議員を辞するという気配は、残念ながら今日見られません。
 したがって、日本共産党高浜市議団は、杉浦康之議員が行った今回の一連の行為は、市民と市議会の信頼関係を著しく損ね、議会の品位と権威をも失墜させたもので、その責任は重大であり、みずからの意思で直ちに議員を辞職すべきだと考えることから、本決議をもって市議会の総意を市民の前に明らかにすることに賛成するものであります。
 最後に、今日、地方分権が進む中、議会は住民を代表する機関として、その役割を再認識するとともに、議会本来の二つの機能、すなわち執行機関等を監視する機能と自治立法機能を発揮することが住民から強く求められております。
 議会人としてモラルを高めることはもとより、行政をしっかりチェックすることや議会活動が住民の中に伝わっていく活動など一層充実させていくために取り組んでいくことを表明して討論といたします。
 以上であります。
〔14番 井端清則 降壇〕
議長(磯貝正隆) 反対討論を求めます。
 賛成討論を求めます。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
議長(磯貝正隆) ほかに討論もないようですので、これにて討論を終結いたします。
 これより採決をいたします。
 決議案第1号 市議会議員辞職勧告決議について、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(磯貝正隆) 起立全員であります。よって、決議案第1号は原案のとおり可決されました。

議長(磯貝正隆) 以上をもって、本定例会に付議されました案件全部を議了いたしました。
 市長、あいさつ。
〔市長 吉岡初浩 登壇〕
市長(吉岡初浩) どうも大変お疲れでございました。
 平成21年12月高浜市議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 去る12月4日から本日21日までの18日間にわたり開催されました12月定例会におきまして、私どものほうから提案をさせていただきました議案18件につきまして慎重に御審議を賜り、全案件とも原案どおり御可決をいただきまして、まことにありがとうございました。
 御審議の過程でいただきました御意見、御要望に関しましては、今後の執行の参考にさせていただきたいと思っております。
 さて、今年1年を振り返りますと、私どもはさまざまな危機に見舞われました。100年に一度とも言われる金融危機は、日本経済に大きな打撃を与え、本市の財政もその影響を受けておるところでございます。また、学級閉鎖が相次ぎました新型インフルエンザの問題もございました。10月の台風18号は、伊勢湾台風と同様のコースをたどったということで大変心配をいたしましたが、幸い公共施設の一部に被害があったほか、市内では甚大な被害というものはありませんでした。危機管理で大切なことは、危機に対する感覚を磨き、危機を察知すること。そのためには、日ごろから職員とともども危機意識を高め、日ごろの準備や議論を積み重ねることが重要であると考えております。
 本定例会におきまして、事務分掌条例の改正について御可決を賜り、来年1月からは新たな組織で市政がスタートをいたします。さまざまな行政課題に対し、スピード感と誠実さを持って取り組んでまいりますので、議員の皆さんには一層の御指導、御鞭撻をお願い申し上げるところでございます。
 本年も残すところあとわずかになりました。間近に迎えます新しい年が、高浜市にとりましても、また、皆さんにとりましても、輝かしい飛躍の年になりますよう御祈念を申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。
 どうもありがとうございました。
〔市長 吉岡初浩 降壇〕
議長(磯貝正隆) これをもって、平成21年12月高浜市議会定例会を閉会いたします。
 去る12月4日開会以来、本日までの18日間の長期間にわたり、皆さん方におかれましては御多忙中にもかかわらず、終始御熱心に御審議をしていただきましてありがとうございました。
 本日ここに、その全議案を議了いたし、閉会の運びになりましたことを厚くお礼を申し上げます。
 また、本日、杉浦康之議員の市議会議員辞職勧告決議が全員賛成のもとで可決をされました。この上は、杉浦康之議員が潔く、そして早くにその職を辞されんことを求めるところでございます。
 いよいよ寒さも一段と厳しくなる折でございます。どうか皆さん方におかれまして、くれぐれも御自愛をいただき、新しい年がすばらしい年になりますように御祈念申し上げまして、閉会の言葉といたします。
 ありがとうございました。
午前11時44分閉会